武田薬CEO:シャイアー買収は生き残りへの道-株主承認確信と発言

  • 懐疑的だった投資家は「日々、落ち着きを取り戻している」-CEO
  • ロンドンで投資家と対話-シャイアー買収実現に向け理解求める

武田薬品工業のクリストフ・ウェバー最高経営責任者(CEO)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

武田薬品工業のクリストフ・ウェバー最高経営責任者(CEO)は医薬品メーカー各社の現状について、新薬の開発コスト高騰に直面する一方、費用圧縮に取り組む政府や保険会社からの圧力に窮しているとの認識を示した。しかも、先行きに改善は見込めない。

  問題解決の方法は何か。フランス出身で2015年から武田薬を率いるウェバー氏は、規模の拡大だと答えた。同氏は総額約460億ポンド(約6兆9000億円)相当のシャイアー買収計画の実現に向け、現在ロンドンで投資家に理解を求めている。シャイアーの消化器疾患、神経科学、希少疾患領域のビジネスは武田薬の変革を加速させるのに極めて重要だと強調している。

  約1週間前、武田薬は時価総額で同社を約50%上回るシャイアーの買収で合意したと発表した。日本企業として過去最大規模となる今回の企業買収は、売上高で同社を世界トップクラスの医薬品メーカーに押し上げる。が、リスクを取る価値があるとウェバー氏が投資家を説得できればの話だ。

  ウェバー氏は武田薬が買収提示額を繰り返し引き上げていた今春、買収計画を進めるのか「不透明感が生じ、投資家は懐疑的だった」と振り返った上で、現在「投資家は日々、落ち着きを取り戻している」と語った。株主がシャイアー買収を支持すると確信しているとも述べた。

  とはいえ、シャイアーの株価は買収合意額の1株当たり約49ポンド(約7320円)を約7ポンド下回って取引され、不安要素が残っていることを示唆している。武田薬の株価は買収合意発表以降に6.7%上昇したものの、シャイアーへの関心を示した時点の水準は16%下回っている。
   

原題:Takeda CEO Weber Sees Pathway to Survival in Shire Megadeal(抜粋)

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