ロシュ「ハーセプチン」、半年投与でも1年と同等の効果との試験結果

  • 標準治療の12カ月投与には年間850万円の費用
  • 投与期間の短縮で副作用による投与打ち切りも半減

侵襲性の強いHER2陽性乳がんの女性患者は、スイスのロシュ・ホールディングの「ハーセプチン」に長年依存してきた。米食品医薬品局(FDA)とロシュが標準治療として推奨している12カ月の投与には7万6700ドル(約850万円)の費用がかかるが、期間をこの半分に短縮しても同等の効果を得られる可能性が新たな試験結果によって示された。

  16日公表された試験結果によると、ハーセプチンを6カ月間投与されたグループと1年間投与のグループはいずれも治療4年後、約90%の患者に再発がなかった。

  投与期間の短縮はさらに、ハーセプチンの副作用である心臓への悪影響を理由に投与打ち切りを余儀なくされた女性の割合を半分(4%)に減らした。専門家らは今回の研究結果には重要な意味合いがあると指摘しながらも、治療慣行を大幅に変更するにはさらなる研究が必要だと指摘した。

  今回の結果は来月シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)の会合で発表される。1998年に承認されたハーセプチンは年間約70億ドルの売り上げをロシュにもたらす大型薬。

原題:Study Finds More Isn’t Better for Widely Used Breast Cancer Drug(抜粋)

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