ドイツ銀、新CEO指名の裏に米監督当局の度重なるしっ責

  • CEO交代検討の報道当日、FRBがドイツ銀を厳しく警告
  • FRBは2015年以降、ドイツ銀に4回の違反行為停止命令

4月に最高経営責任者(CEO)を交代し、再出発を図っているドイツ銀行。その舞台裏では米当局から繰り返し????責(しっせき)を受け、同行の米国本社では張り詰めた空気が続いていたことが事情を直接知る複数の関係者の話で明らかになった。

  米連邦準備制度は2015年以来、ドイツ銀行に対して合計2億5000万ドル(約276億円)余りの罰金を科し、違反行為停止命令を4回出している。そこへ今年3月、ドイツ銀は280億ユーロ(約3兆6400億円)を外部口座の1つに不用意に移すという重大なミスを犯した。

ドイツ銀行米国本社

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  このミスは速やかに修正され、金銭的な損失は生じなかったものの、ドイツ銀にとっては汚点の上塗りとなった。それまでの停止命令で疑わしい取引の監視・管理体制の強化を含む無数の義務を課され、進展状況について当局から不満を表明されることもたびたびだったドイツ銀はあらためて注意を引き、3月26日にはニューヨークで同行米国事業幹部とニューヨーク連銀の当局者が会合を持った。

  関係者の1人によると、ニューヨーク連銀の当局者はこの席で率直に意見を表明。ドイツ銀の事業は機能を果たしていない技術に依然として依存しているとし、同行幹部に企業風土の改革に対するいっそうの努力と緊急性を持った状況への対処を要求した。

  同日中にはドイツ銀が新CEOの候補を複数検討しているとの報道が流れたが、その後もアハライトナー会長がペルーのマチュピチュで取っていた休暇を切り上げてニューヨークを訪れ、連銀当局者からあらためて不満を聞かされたことがあったという。

  ドイツ銀行とニューヨーク連銀はコメントを控えた。

原題:Deutsche Bank Is Said to Get a Fed Scolding That Burdens New CEO(抜粋)

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