米国債利回り上昇続くか、鍵握るタームプレミアム-これまで抑制続く

  • タームプレミアムの上昇幅、10年債利回りの年初来の上げの半分未満
  • 10年債利回り4%予想、要はタームプレミアム上昇の見方-プリヤ氏

米10年国債利回りは2011年以来の高水準に達したが、投資家が10年物など長期債を保有する際にバッファーとして求める上乗せ金利(タームプレミアム)はそれほど上昇していない。

  10年債利回りは年初からこれまでに約0.7ポイント上昇。タームプレミアムの上昇幅はその半分に満たない。つまり、タームプレミアムが利回りの上昇ペースに追い付き始めれば、今のところ極端に思われる米10年債利回り見通しが現実味を帯びるかもしれないことを意味する。

  ストラテジストらはタームプレミアムが抑えられてきた理由に、世界的な量的緩和と年金基金の長期債需要、抑制されたインフレ、期間短めの証券発行を選好する米財務省の方針を挙げてきたが、こうした要因は変わる可能性がある。特に年金基金の需要が緩んだり、米金融当局に追随して他の主要中央銀行も緩和策を解消し始めたりするならなおさらだ。

  TDセキュリティーズでグローバル金利戦略責任者を務めるプリヤ・ミスラ氏は「米10年債利回りが3.5ー4%に達すると予想する人の見方は要は、タームプレミアムが上昇するというものだ」と指摘。「タームプレミアムがこれまでかなり低かった大きな理由は、米国以外の全世界から資金が入ってきたからだ」とも説明、海外の金利水準が魅力的になれば、米国でタームプレミアムが上がるリスクがあると付け加えた。

  今のところミスラ氏は、現状のさまざまな要因による抑制がタームプレミアム、米国債利回りの双方に対して続くとみている。今年末の10年債利回りは3%と予想。同利回りは15日、3.09%を超えた。

原題:Bond Rout Could Get Even Uglier If Term Premium Joins the Fray(抜粋)

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