ゴールドマンやアバディーン、新興市場の割安資産に投資-他社は敬遠

  • 新興市場の良好な見通しを変えるものは何もないとアシュモア
  • ルーブルは原油高の恩恵受けるとGSAMとアバディーンは分析

ドル高と地政学的な緊張を嫌って多くの投資家が新興市場から逃げ出しているが、そこに目を付けたのがアバディーン・スタンダード・インベストメンツとゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)だ。

  約7700億ドル(約85億円)を運用するアバディーンは最近の相場下落を機会と捉え、ロシア・ルーブルや南アフリカ・ランド、インドネシア・ルピアの保有を増やした。GSAM(運用資産約1兆ドル)も、最近は売られ過ぎとみている新興市場債の保有を増やした。

  アシュモア・グループによると、アルゼンチンとトルコを除き、途上国では経済成長が引き続き堅調で、相場低迷はファンダメンタルズにほとんど関係ない。同社の調査責任者ジャン・デーン氏は「最近の新興市場のポジション解消では新興市場の良好な見通しを変えるものが何も見当たらない。今は新興市場資産の売り時ではなく買い時だ」と語った。

  GSAMは最近の原油相場上昇の割にパフォーマンスが低い原油輸出国の通貨をオーバーウエートとしている。これには、米制裁を材料に過度に売られたロシア・ルーブルが含まれる。

  一方、アバディーンの新興市場ソブリン債責任者エドウィン・グティエレス氏(ロンドン在勤)は原油高でロシアの「既に堅実な」国際収支が強化されるとして、同社がルーブルを選好していると説明した。また、ランド買いのタイミングを待っていたが、6週間にわたる低迷で買いの機会が到来したとした。さらに同社は、インドネシア銀行(中央銀行)の政策引き締め見通しが利回り曲線に反映したとして、ルピア債の買いにも動いた。

原題:Aberdeen, Goldman Are Picking Up Bargains in EM as Others Flee(抜粋)

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