5月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が年初来高水準を更新、米国債利回り上昇で

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。10年物米国債利回りが2011年以来の高水準に達したことや、米金融当局者の発言、堅調な米経済指標を受け、ブルームバーグのドル指数は年初来高水準を更新した。ただ取引時間後半では上げ幅を縮小した。

  ドルは主要10通貨の全てに対して上昇。ドルに対する下げがこの日最もきつかったのは新興国通貨と資源国通貨だった。ドル指数は午前、前日比0.9%高まで上昇していた。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・ドル・スポット指数は前日比0.6%高。ユーロは対ドルで0.7%下げて1ユーロ=1.1842ドル。ドルは対円で0.6%高の1ドル=110円33銭。

  朝方は米指標を手掛かりにドルが上伸。4月の米小売売上高は前月比0.3%増加で市場予想に一致。前月は上方修正された。5月のニューヨーク連銀製造業景況指数は20.1と、市場予想の15.0を上回った。カプラン・ダラス連銀総裁やウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁のインフレに関する発言も注目された。

  ただ、北朝鮮が16日予定の韓国との閣僚級会談をキャンセルしたとの報道を受け、ドルは上げ幅を縮小した。北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)は米韓合同軍事演習を北朝鮮侵攻の予行演習だと非難したと、韓国の聯合は報じた。

  新興国通貨は引き続きさえず、MSCI新興国通貨指数は年初来の上げを消し、一時は200日移動平均を割り込んだ。

欧州時間の取引

  米10年債利回りが3%を超え、ドルを買い持ちにした投資家による利益確定の売りが弱まる中、ドル指数が3日続伸した。
原題:Dollar Pares Gains After Hitting Fresh 2018 Peak: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains Before Retail Sales as Yields Support: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が下落、米国債利回りは一時3.09%超

  15日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は5営業日ぶりに値下がりし、下落率は約2週間で最大となった。一方で米国債市場では10年債利回りが2011年以来の高水準に上昇。市場では米利上げ観測が広がっている。

  • 米国株は下落、S&P500種は5日ぶりに下げ
  • 米国債値下がり、10年債利回りは2011年以来の高水準
  • NY原油は続伸、中東での緊張の高まりで
  • NY金は下落、1オンス=1300ドル下回る

  S&P500種株価指数ではヘルスケアやテクノロジーが大きく値下がり。米国債も大幅に下落し、10年債利回りは一時3.09%超に達した。金利上昇で株式の需要が後退した。朝方発表された米小売売上高が堅調な内容だったことから、金融当局が年内にあと3回利上げする可能性があるとの見方が強まり、ブルームバーグのドル指数は年初来高値に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2711.45。ダウ工業株30種平均は193ドル(0.8%)下げて24706.41ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時52分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて3.07%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。中東での緊張の高まりが背景にある。ただシェールオイルの生産拡大見通しから、上値は抑えられた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は35セント(0.5%)高の1バレル=71.31ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は20セント上げて78.43ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。経済の力強さを示す兆候を受けて米利上げの根拠が強まったとの見方が広がり、昨年12月以降で初めて1オンス=1300ドルを下回った。ドルと米10年債利回りが大きく上昇する中で、金を売る動きが広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は2.1%安い1オンス=1290.30ドル。

  投資家は、貿易問題や経済成長、地政学上の問題を巡る懸念などで投資判断が困難な状況に直面している。

  JPモルガンのストラテジスト、サマンサ・アザレロ氏は「市場はどこに注目すれば良いのか分からなくなっている」と指摘。「金利は上昇、ボラティリティーは一時極めて低かったが、また戻ってきた。そこにワシントン発の不安や地政学上の問題を巡る不透明感が覆いかぶさっている」と続けた。
原題:Stocks Retreat as Treasuries Plunge, Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Tumble as 10-Year Tops 3.09%; Futures Volumes Surge
Oil Slogs Higher as Market Weighs Mideast Risks Against Shale
Gold Wilts to 2018 Low Under Weight of Rising Dollar and Yields

◎欧州債:英国債を中心に下落、米国債の下げが波及

  15日の欧州債相場は、英国債を中心に下落。ロンドン時間午後に大口のブロック取引が相次いだ。米国債は10年債利回りが3.05%を突破した後、売りが加速。一方、英国の新発53年債には発行予定額の6倍を超える需要が集まった。

  この新発53年債では60億ポンドの発行予定に対し、応募は378億ポンドと過去最高に達した;米国債の下落を背景に、指標銘柄の英10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.51%、同30年債利回りは2bp上昇の1.91%。

  米国債は10年債利回りが3.05%を突破し、年初来の最高を更新。ボラティリティーも急上昇した。この流れが欧州市場にも波及し、ドイツ10年債利回りは3bp上昇の0.64%となった。

  イタリア債はアウトパフォーム。ポピュリスト2政党の連立交渉が長引いていることが材料視された。
原題:Gilts Lead Drop in Europe, USTs Fall; End of Day Curves, Spreads(抜粋)
U.K. Ultra-Long Gilt Demand Reaches Record 37 Billion Pounds (2)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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