コンテンツにスキップする
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

野村とモルガン・スタンレーが真っ向衝突-新興市場債、急落後の方向巡り

  • 値下がりは割安な新興市場債を積み増す好機とモルガンS
  • 下落は投資家が味わう大きな痛みのほんの先触れと野村
The Oriental Pearl Tower, center left, Shanghai World Financial Center, center, and the Shanghai Tower, center right, stand among other buildings in the Lujiazui Financial District along the Pudong riverside in this aerial photograph taken above Shanghai, China, on Monday, April 2, 2018. China's sprawling local government financing system needs "crucial" reforms to increase consumption, build prosperity and encourage economic rebalancing, the International Monetary Fund said.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

新興市場債はこのところの売り浴びせでJPモルガンの指数が示すスプレッドが1年4カ月ぶり水準に拡大したが、今後について米モルガン・スタンレーと野村ホールディングスが正反対の見方をしている。

  モルガン・スタンレーは、今年の値下がりは割安になった新興市場債を積み増す好機だとみる。一方の野村は、これまでの下落は年内に投資家が味わう大きな痛みのほんの先触れにすぎないという見方だ。

  新興市場債への強気の根拠は、安定した成長とドル安見通し、米国債利回りが現水準から大きくは動かないとの予想。モルガン・スタンレーはこうした理由から新興市場の主要通貨建て債の買い増しを勧める。

  ストラテジストのジェームズ・ロード氏は、新興市場債のスプレッドが年末時点で今より拡大している可能性もあるが、割安な水準で質の高い債券を入手できる好機が依然多くあると指摘。13日のリポートに「要するに、市場は新興市場のリスクを過度に懸念しており、現水準はリスクを増やす戦略的好機だと考えている」と記述、とりわけ魅力的な投資対象に南アフリカを挙げた。

The Size of the Selloff

  一方、野村は借り入れコスト上昇と今年これまでのドル高、原油値上がりに注目し、これらが相まって新興国の経常収支を悪化させるとの見通しを描く。

  ロブ・スバラマン、クォン・ヨンソン両氏を含むアナリストらは11日のリポートで「世界の成長が持続するという当社の予想が正しいとしても、新興市場資産にとっては一時的な猶予でしかないだろう。2018年第3四半期は新興市場資産で痛みを伴う反転のリスクが高いと考えている」と論じた。

Fragile Five or Fragile Two?

原題:Morgan Stanley Splits With Nomura Over Emerging-Market Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE