トルコ大統領、経済と金融政策の掌握力強化へ-選挙で勝利したら

  • 大統領は金融政策に対してより多くの責任を負う意向表明
  • エルドアン大統領はブルームバーグTVとのインタビューで語った

トルコのエルドアン大統領

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

トルコのエルドアン大統領は来月に行われる大統領選挙と議会選挙に勝利したら、国内経済の掌握力を強め、金利政策に対してより多くの責任を担う意向だと述べた。

  トルコ・リラは対ドルで過去最安値近辺で推移し、年初来ではブルームバーグが調査する全主要17通貨に対して下落。エルドアン大統領は14日にロンドンで行われたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、選挙でトルコが完全な大統領制に転換した後、同氏の利下げ要求に中央銀行は従わなければならなくなると予想。トルコの政策金利の一つである後期流動性ウィンドウ金利は13.5%で、消費者物価指数の上昇率は10.9%。

  エルドアン大統領(64)はインタビューで、「国民が金融政策のために困難に陥った時、誰に責任を問うだろうか。大統領ではないだろうか。大統領の責任が問われるのだから、大統領には金融政策に影響力を持つイメージが必要だ」と語った。

  これに「違和感を抱く向きもあるかもしれない。だが、われわれはこれを実施する必要がある。国民に対して責任を持つのは国家の支配者だがらだ」と述べた。

  エルドアン大統領は先月、6月24日に大統領選と議会選挙を同時実施すると発表。選挙に勝利すれば、2003年からトルコを支配してきた同大統領の独裁体制が強固となる。

  同大統領は金利に対する見解について、利下げに踏み切れば借り入れコストが低下するため、インフレ低下につながると説明した。

米制裁リスク

  大統領は「言うまでもなくわが国の中銀は独立している」とした上で、「しかし、中銀は独立性を理由に、行政の長である大統領が発するシグナルを無視することはできない」と述べた。

 トルコと北大西洋条約機構(NATO)同盟国との関係にはほころびが生じており、同国の外交の焦点はロシアやイランに移っている。米国によるトルコへの制裁のリスクがかつてないほど高まっているが、エルドアン大統領はこれを深刻に受け止めていない。

  ロシアのプーチン政権からミサイル防衛システムの購入を完了した場合、米国による制裁を受ける覚悟があるかとの質問に対し、「われわれはロシアとの関係を断つことはできない。わが国と米国が同盟国であるなら、制裁ではなく連帯が必要だ」と答えた。

原題:Erdogan Intends to Tighten Grip on Turkish Economy, Rate Policy(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE