Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

米国株が下落、米国債利回りは一時3.09%超

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15日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は5営業日ぶりに値下がりし、下落率は約2週間で最大となった。一方で米国債市場では10年債利回りが2011年以来の高水準に上昇。市場では米利上げ観測が広がっている。

  • 米国株は下落、S&P500種は5日ぶりに下げ
  • 米国債値下がり、10年債利回りは2011年以来の高水準
  • NY原油は続伸、中東での緊張の高まりで
  • NY金は下落、1オンス=1300ドル下回る

  S&P500種株価指数ではヘルスケアやテクノロジーが大きく値下がり。米国債も大幅に下落し、10年債利回りは一時3.09%超に達した。金利上昇で株式の需要が後退した。朝方発表された米小売売上高が堅調な内容だったことから、金融当局が年内にあと3回利上げする可能性があるとの見方が強まり、ブルームバーグのドル指数は年初来高値に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2711.45。ダウ工業株30種平均は193ドル(0.8%)下げて24706.41ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時52分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて3.07%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。中東での緊張の高まりが背景にある。ただシェールオイルの生産拡大見通しから、上値は抑えられた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は35セント(0.5%)高の1バレル=71.31ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は20セント上げて78.43ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。経済の力強さを示す兆候を受けて米利上げの根拠が強まったとの見方が広がり、昨年12月以降で初めて1オンス=1300ドルを下回った。ドルと米10年債利回りが大きく上昇する中で、金を売る動きが広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は2.1%安い1オンス=1290.30ドル。

  投資家は、貿易問題や経済成長、地政学上の問題を巡る懸念などで投資判断が困難な状況に直面している。

  JPモルガンのストラテジスト、サマンサ・アザレロ氏は「市場はどこに注目すれば良いのか分からなくなっている」と指摘。「金利は上昇、ボラティリティーは一時極めて低かったが、また戻ってきた。そこにワシントン発の不安や地政学上の問題を巡る不透明感が覆いかぶさっている」と続けた。

原題:Stocks Retreat as Treasuries Plunge, Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Tumble as 10-Year Tops 3.09%; Futures Volumes Surge
Oil Slogs Higher as Market Weighs Mideast Risks Against Shale
Gold Wilts to 2018 Low Under Weight of Rising Dollar and Yields

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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