5月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル高に転じる、逃避の買いや国債利回り上昇が支え

  14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ブルームバーグのドル指数は朝方の一時0.2%安から切り返し、2営業日続伸。ユーロはドルに対し約1週間ぶり高値を付ける場面もあったが、投機目的の買い持ち高縮小を受けて上げを消した。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。アルゼンチン・ペソの最安値更新を受けた、中南米通貨不安を背景とする安全通貨への逃避目的の買いが入った。米10年債利回りの上昇もドル買いを促した。

  ニューヨーク時間午後4時55分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%高。ユーロは対ドルで0.1%下げて1ユーロ=1.1927ドル。ドルは対円で0.2%高の1ドル=109円64銭。

  ドル指数はロス米商務長官の発言を受けて日中高値を更新した。中国との通商協議に先立ちロス長官は、中国は貿易でフェアプレーをしてこなかったとの見方を示したほか、欧州連合(EU)との間で6月1日までに合意がなければ鉄鋼・アルミニウム輸入関税を適用すると述べた。

欧州時間の取引

  一連の欧州中央銀行(ECB)当局者の発言やイタリアの政局にトレーダーの関心が移る中、ユーロが3営業日続伸。ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ユーロ圏の景気減速は一時的なもので、インフレは数カ月以内に加速すると述べた。これが材料視され、ユーロは1週間ぶり高値の1ユーロ=1.1990ドルを付けた。ビルロワドガロー氏は、ECBメンバーでは最もハト派的と目される。
原題:Dollar Rises for Second Day, Reversing Losses: Inside G-10(抜粋)
Dollar to Session Highs After Commerce Secretary Ross Speaks(抜粋)
Euro Advances as Italy Comes Close to Populist Govt: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が小幅高-原油は中東懸念で上昇

  14日の米株式相場は薄商いの中で小幅高となった。また米国債市場では10年債利回りが3%を超えた。市場は、貿易問題の行方や中東情勢に注目している。

  • 米国株、薄商いの中でS&P500種は小幅高
  • 米国債は下落-10年債利回りは3%超え
  • NY原油は上昇、中東での緊張の高まりが手掛かり
  • NY金は下落、ドルが上げに転じる

  S&P500種株価指数構成銘柄の出来高は30日平均を17%下回った。テクノロジー株は堅調を維持。米中間の貿易摩擦の改善に向けたトランプ大統領の動きが手掛かりとなった。一方、米10年債利回りが3%に近づく中で金利敏感株は下落した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の2730.13。ダウ工業株30種平均は68.24ドル(0.3%)上げて24899.41ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時48分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.001%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は上昇。中東での緊張悪化に対する懸念が広がった。在イスラエル米大使館のエルサレム移転を巡り、パレスチナのガザ地区では数万人規模のデモ参加者がイスラエルとの境界付近で同国軍と衝突。パレスチナ人50人以上が死亡した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は26セント(0.4%)高の1バレル=70.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.11ドル上げて78.23ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。ドルが上げに転じたことが背景にある。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%安となったが、その後回復した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.2%安い1オンス=1318.20ドルで終了。

  トランプ米大統領は米政府の制裁で苦境に立った中国の通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)を巡り救済策を模索する意向を明らかにした。この動きは、中国との貿易摩擦の解消にトランプ大統領が前向きになっている可能性があることを示唆している。中国側は劉鶴副首相の訪米を決めた。
原題:U.S. Stocks Mixed as Treasuries Slip, Oil Gains: Markets Wrap(抜粋)
Oil Climbs as Mideast Instability Stokes Anxiety About Supply
PRECIOUS: Gold Declines as Dollar Rebound Eclipses Gaza Turmoil

◎欧州債:ドイツ債が下げ幅拡大、ビルロワドガロー氏の発言を材料視

  14日の欧州債相場は下げ幅を拡大する展開だった。ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁が、量的緩和終了から「相当期間」金利を据え置くとしているガイダンスについて、数四半期を指しているのであり数年ではないと述べたことが材料視され、ドイツ10年債利回りは月初来高値を付けた。

  イタリアの「五つ星運動」と「同盟」が連立政権発足で合意に近づいている様子だが、イタリア債とドイツ債のスプレッドは変わらず。

  ビルロワドガロー氏の発言がユーロ圏債券相場を押し下げたが、短期金融市場にも影響は広がった。短期金融市場はECBの10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の初回利上げを19年6月で織り込みつつある。
原題:Bunds Extend Losses After Villeroy; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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