武田薬、今期営業益予想は17%減で市場予想下回る

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Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

武田薬品工業は14日、今期(2019年3月期)の営業利益が前期比17%減の2010億円になるとの見通しを発表した。市場予想の2183億円を下回った。前期(18年3月期)に営業利益の押し上げ要因となった減損損失の戻入れが、今期には見込めなくなることなどが影響する。

  発表資料によると、今期の売上高は同1.9%減の1兆7370億円、純利益は26%減の1390億円となる見込み。ブルームバーグが集計したアナリスト10人の予想平均値はそれぞれ1兆7730億円、1544億円だった。年間配当は前期と同じ180円に据え置いた。業績予想にはバイオ医薬品メーカーのシャイアー買収に関連する影響は織り込んでおらず、影響の予想値が確定次第、発表するとしている。

  前期の営業利益実績は前の期比55%増の2418億円、売上高は2.2%増の1兆7705億円だった。為替や事業売却の影響を除いた実質的な売上高は5.5%増の1兆7111億円で、全体の6割超を占める神経精神疾患や消化器系疾患などの成長分野での売り上げ増がけん引した。地域別に見ると、米国市場での売上高が14%増、欧州およびカナダが6.7%増だったのに対し、日本は0.2%減となった。

  武田薬は8日、日本企業として過去最大となる約460億ポンド(約6兆8000億円)でシャイアーを買収すると発表した。米国市場の開拓を急ぐとともに、希少疾患や消化器系疾患、神経精神疾患などの領域に強いシャイアーを取り込み、新薬候補が手薄な武田薬の現状を打破したい考えだ。

(3段落目を追加します.)
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