ドルは109円台前半、売り先行後は底堅い展開-ユーロ1週間ぶり高値

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  • レンジは109円21銭から109円45銭、午後から底堅く推移
  • ドル・円、しばらく110円の手前でうろうろしそうな感じ-FPG証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台前半でもみ合い。前週末の海外市場でドルが主要通貨や新興国通貨に対して弱含んだ流れを引き継ぎドル売りが先行、国内輸出企業のドル売り注文なども重しとなったものの、午後の取引にかけては底堅く推移した。

  14日午後2時41分現在のドル・円は前週末比横ばいの109円39銭。早朝に付けた109円42銭から109円21銭まで下落した後、下げ幅を徐々に縮小し、109円45銭を付ける場面があった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は一時0.2%低下の1154.87まで下げた。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「ドル・円は多分、109円割れは堅くなってくると思う。ただ、押し上げて110円を突破するかどうかと言えば少しパワー不足」と説明。「米利上げは行うのでドルは底堅いとは思うが、利上げ加速要因がいったん終息した。アップサイドリスクをみていたが、そうでもなかった」と述べた。

  14日の海外市場では、クリーブランド連銀のメスター総裁がフランス・パリで講演するほか、セントルイス連銀のブラード総裁が米国ニューヨークで講演する。15日には4月の米小売売上高が発表される。

  三菱UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、今週の注目材料として、米小売売上高、米中協議、米連邦準備制度理事会(FRB)高官発言などを挙げ、「今週は多くのFRB高官の発言が予定されており、基本的には淡々とした利上げを示唆する発言になると思う」と述べた。

  11日に発表された5月のミシガン大学消費者マインド指数は98.8と前月から横ばいで14年ぶりの高水準付近を維持した。セントルイス連銀のブラード総裁は同日の講演で、政策金利は中立に達し、インフレ期待は目標水準かそれを下回っているとし、追加利上げは必要ないとの認識を示した。

  みずほ銀行の加藤倫義参事役は、ドル・円について、「109円台後半から111円台半ばに輸出企業のドル売り注文が置いてある。一方、ドルを買い遅れた輸入企業はあせっている状況。110円台で売り、109円台で買いたい人が多い」と指摘。「前週末からのドルの調整売り」とも述べ、「米利上げ過程でドルに資金が戻ったのが行き過ぎたので調整の動き。米国から新興国に資金が戻った」と言う。
  
  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.1962ドル。一時1.1969ドルと7日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。みずほ銀の加藤氏は、「思惑的なユーロ買いがたまっていたので、先週までユーロ売り・ドル買いになっていた。それが行き過ぎてユーロは買い戻されている。前週末にドル買いの調整が入り、今週はドル売り・ユーロ買い」と説明した。

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