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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本株3日続伸、大幅増益の資生堂急騰-株主還元や為替安定もプラス

更新日時
  • ドル・円は1ドル=109円台前半で安定、株価指数は午後じり高に
  • TOPIXは1800ポイント回復、三井不など不動産株も買われる
Pedestrians waiting to cross a road are reflected in an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan, on Wednesday, Oct. 18, 2017. As Prime Minister Shinzo Abe's ruling party heads for what polls suggest will be its best national election result in more than three decades, Japan's stock market has surged to heights not seen since before the financial crisis.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

14日の東京株式相場は3日続伸。第1四半期が9割を超す営業増益となった資生堂が急騰するなど化学株が上昇。自社株買いが好感された三井不動産など不動産株の上げも目立った。米国の堅調な消費者マインド指数と為替の安定もあり、業績の先行き楽観ムードも広がりやすかった。

  TOPIXの終値は前週末比10.96ポイント(0.6%)高の1805.92、日経平均株価は107円38銭(0.5%)高の2万2865円86銭。TOPIXは2月5日以来、3カ月ぶりに1800ポイントを回復。

  三井住友アセットマネジメントの石山仁チーフストラテジストは、「前期は経常利益ベースで16.6%の増益を確保する見通し。今期も輸出増加や消費堅調を受け増収増益が見込まれ、ここに為替の安定が加わり、業績期待は続いている」と指摘。豊富な利益やキャッシュをどう使うかマーケットは注目しており、「増配や自社株買いなど株主還元を素直に好感する動きが鮮明」との見方も示した。

Tokyo Stock Exchange As Asian Stocks Rebound After Korean Fears Abate

東証内

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  週明けの日本株は、トランプ米大統領が輸入車に20%の関税をかける案を示したほか、騰落レシオなど一部テクニカル指標からみた過熱感などから反落して開始。しかし、早々にプラス圏に浮上すると、午後にかけじり高歩調となった。

  堅調な値動きの背景には米経済の現状、為替動向に対する安心感がある。米国で11日に発表された5月のミシガン大学消費者マインド指数は98.8と前月と変わらず、14年ぶりの高水準を維持した。市場予想は98.3。また、セントルイス連銀のブラード総裁は講演で、インフレ期待は目標水準かそれを下回っているとし、追加利上げは必要ないとの認識を示した。

  東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、「米国の消費者マインドは横ばいだったが、予想を上回っており、景気はしっかりしている状況が続いている」とみる。為替も1ドル=109円台をキープし、「今期想定で100円の企業もある中、安心感がある」と言う。きょうのドル・円は1ドル=109円20ー40銭台で推移、日本株の11日終値時点は109円50銭だった。

  TOPIXと日経平均双方の押し上げ寄与度トップとなったのが、東証1部売買代金トップで15%以上急騰した資生堂だ。11日に発表した1ー3月期(第1四半期)営業利益は前年同期比95%増、既に通期計画に対する進捗(しんちょく)率は5割を超えた。ゴールドマン・サックス証券やJPモルガン証券が強気判断を継続。25億円を上限にした自社株買いも発表した。初の自社株買いを行う三井不動産も大幅高し、不動産が業種別上昇率のトップ。

  東証1部33業種は不動産、倉庫・運輸、電気・ガス、化学、非鉄金属、証券・商品先物取引、石油・石炭製品、鉄鋼、海運など27業種が上昇、下落はパルプ・紙、鉱業、金属製品、その他製品など6業種。売買代金上位では三菱地所やコーセー、太陽誘電、ネクソンが高い半面、第1四半期営業減益とゴールドマン・サックス証券が在庫水準の高さに懸念を示したルネサスエレクトロニクスは安い。今期の営業利益計画が市場予想を下回ったオリンパス、ジェフリーズが四半期受注モメンタムのピークアウトを予想したアルバックも売られた。

  • 東証1部の売買高は15億1988万株、売買代金は2兆5931億円
  • 値上がり銘柄数は1197、値下がりは813
    日経平均と資生堂株の推移

 

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