ドラギECB総裁、ユーロ圏ファンド推進を-危機時の緩衝材として

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は将来の危機に際してユーロ圏から離脱していく国が出ないようにするため、ユーロ圏ファンドの創設が必要だとの考えをあらためて強調した。

  ドラギ総裁は11日、イタリアのフィレンツェで開かれた欧州連合(EU)のイベントで、「大規模なショックが起きた局面で、金融政策に過度な負担を強いることなく、一体化した状況を維持していくため追加の財政的な道具が必要だ」と発言。「その目的は安定の層をもう一枚厚くすることだ。それによって国家レベルの政策への信頼感が高まる」と述べた。

  総裁はリスク共有とリスク軽減を対比させながら議論するといったこれまでのやり方を超越するよう政治指導者らに呼び掛けた。リスク共有は強い諸国が弱いメンバーを支援することを意味する。一方、リスクの軽減は南欧諸国に対して統合深化の前に自国の財政を立て直すよう求めるコードと見なされている。

  ドラギ総裁は「目下の議論を特徴づけるリスク軽減とリスク共有の間での意見の相違は、いろいろな意味で人為的だ」と指摘。「正しい政策の枠組みがあれば、これら2つの目標は相互補完的だ」と話した。

原題:Draghi Presses for Euro-Area Fund as Buffer in Future Crises (1)(抜粋)

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