きょうの国内市況(5月11日):株式、債券、為替市場

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●日本株3カ月ぶり高値、米物価安定で「適温」持続期待-輸出中心高い

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  東京株式相場は続伸し、3カ月ぶりの高値。米国で物価の伸びが鈍く、インフレや米利上げ加速への警戒感が薄れ、株高と金利安定が共存する適温相場の持続を見込む買いが入った。為替の安定もあり、電機や機械など輸出株中心に上昇。情報・通信や建設など内需株も高い。

  TOPIXの終値は前日比17.34ポイント(1%)高の1794.96、日経平均株価は261円30銭(1.2%)高の2万2758円48銭。TOPIXは2月5日、日経平均は同2日以来の高値水準を回復。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「米国は物価安定と緩やかな利上げに支えられ、景気回復が持続するとみており、為替のドル高・円安が製造業の今期業績に寄与する」と予測。きょうは、今後の海外投資家の日本株買いを期待する買いが前倒しで入ったとみるほか、米朝首脳会談の日程が判明し、「北朝鮮リスクが弱まったこともリスクオンの株高や円安要因」とも話した。

  東証1部33業種は精密機器、パルプ・紙、機械、電機、建設、情報・通信、小売、海運など29業種が上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品、繊維の4業種。売買代金上位では、前期営業利益の上振れと野村証券が完成車メーカーのトップピックに上げたスズキ、今期増益計画と自社株買いが材料のKDDIが高い。みずほ証券が投資判断を買いに上げた太陽誘電は急騰した。半面、今期純利益計画が市場予想から下振れた国際石油開発帝石、1ー3月期が営業減益の楽天、今期は4割を超す営業減益計画のディー・エヌ・エーは安い。

  この日の取引開始時は株価指数オプション5月限の特別清算値(SQ)算出で、日経平均型はブルームバーグの試算で2万2621円77銭、前日終値を124円59銭上回った。

  東証1部の売買高は16億6275万株、売買代金は2兆9302億円、SQの影響で代金は前日から11%増えた。値上がり銘柄数は1325、値下がり696。

●債券先物上昇、米長期金利低下で-超長期の売り圧力強くないとの見方

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  債券市場では先物相場が上昇。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継いだ。来週に30年債入札を控えた超長期ゾーンの国債買い入れオペで売り圧力が強まらなかったことも相場を支えた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比5銭高の150円85銭で取引を始め、午前は一時150円81銭まで上げ幅を縮小した。午後は150円86銭まで買われた後に伸び悩み、結局は3銭高の150円83銭で引けた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「米国債がブルフラット(平たん)化する中で先物は買いが先行した。国内投資家はヘッジ付き米債をかなり外しており感応度は高くなかった」と指摘。「30年債は来週の入札に向けてすでに調整しており、きょうのオペでも積極的な売りは見られず無難な結果だった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.045%で取引を始め、その後も同水準で推移した。新発5年物135回債利回りは横ばいのマイナス0.105%、新発2年物388回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.135%に小幅上昇した。

  超長期ゾーンでは、新発20年物164回債利回りが0.5bp高い0.525%で取引された。新発30年物58回債利回りは0.735%、新発40年物10回債利回りは0.87%と、いずれも横ばいで推移した。

  日銀はこの日、超長期ゾーンなどを対象とした国債買い入れオペを実施。オファー額は残存期間10年超25年以下が1900億円、25年超は700億円、物価連動債は250億円と、いずれも前回から据え置かれた。オペ結果によると、応札倍率は10年超25年以下が3.23倍に上昇する一方、25年超は3.97倍に低下した。

●ドル・円は109円台前半、米金利低下が上値抑制も株高が下支え

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台前半。米利上げペース加速の思惑が前日の物価指標を受けて後退する中、米金利低下が上値を抑えた一方、堅調な株価が相場の下支えとなった。

  午後3時46分現在のドル・円は前日比0.1%安の109円32銭。日本株が上昇基調を強める中、仲値公示にかけて日中の高値109円57銭を付けた。その後は109円20銭まで一旦下落したものの、ドル買いが再び強まり109円台半ばまで戻す場面があった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「4月中旬以降、米金利が上昇する中で新興国市場への警戒などが出ていたが、米雇用統計の賃金や昨日の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、米金利が低下したことで、こうした状況が少し落ち着いてきている」と指摘。材料がないとドル・円の上昇に弾みはつかないが、全般的なリスクオンの状況の中、「キャリー相場の観点から下値が堅く、110円を見に行く方向感は変わらないだろう」と話した。

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