グテレス国連事務総長:米朝が歴史的な核合意に達するのは可能と楽観

  • 北朝鮮が交渉に前向きになったのは米国が推し進めた制裁強化が一因
  • 中国は北朝鮮核合意の「保証人」の役割を果たせる-インタビュー

国連のグテレス事務総長は10日、米国と北朝鮮が歴史的な核合意に達することができると楽観していると述べ、北朝鮮が交渉に前向きになったのはトランプ米大統領が国連安全保障理事会で対北朝鮮制裁強化を推し進めたのが奏功したとの考えを示した。

  グテレス事務総長はニューヨークでブルームバーグの編集者や記者とのインタビューに応じ、「制裁には非常に大きな効果があり、北朝鮮にとってその束縛から抜け出すことが必須となった」と語った。インタビューの数時間前にはトランプ大統領が、6月12日にシンガポールで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談を行うと発表した。

  その一方で同事務総長は、トランプ大統領が2015年のイラン核合意離脱を表明したのを受け、同国との新たな核合意や、中東和平全般への展望については悲観的であることを明らかにした。

  グテレス事務総長は「北朝鮮に関しては、利害関係者全ての共通の利益があると確信する」が、中東においては「全利害関係者の共通の利益がないのは極めて明白で、合意の可能性はずっと不透明だ」と話した。

  北朝鮮情勢に楽観的な理由の一つとしてグテレス事務総長は、将来的に何らかの合意があった場合に中国が実質的な「保証人」の役割を果たすことができる点を指摘。中国には朝鮮半島非核化の実現と米朝両国との関係について利害があると説明した。

  さらに、イランなどでの非核化の取り組みを検証してきた国際原子力機関(IAEA)が、合意が順守されていることを保証するのを手助けできると論じた。

  グテレス事務総長は、米国が北朝鮮と核合意に至った場合でも、「そのような合意の技術的な複雑さを甘く見ることはない」としつつも、「このプロセスが成功することが誰もの利益にかなう。私は間違っているかもしれないが、妨害者となりたい向きは見当たらない」と述べた。

原題:UN Chief Says ‘Straitjacket’ on North Korea Makes Deal Possible(抜粋)

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