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マツダの丸本副社長が社長昇格、小飼社長が会長に

更新日時
  • 最重要の米国市場でのブランド価値向上へ販売網を再構築
  • 経営改革主導の小飼社長は代表権ある会長に、年200万台体制目指す
Mazda Motor Corp. Unveils New Version of MX-5 Miata Roadster
Photographer: Akio Kon
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マツダの次期社長に昇格する丸本明副社長(60)は11日、都内で会見し、現在のマツダが抱える課題として「稼ぐ力が低下」していることを挙げ、それを「解決していくことが最重要課題」と話した。

  丸本副社長は、同時に代表権のある会長に昇格する小飼雅道社長(63)と臨んだ都内での会見で、マツダにとって販売規模が大きく、最重要と位置づける米国市場で特に苦戦しているとし、現地での「販売ネットワークの再構築が最重要課題」と指摘。ブランド価値を高めて利益を上げていきたいと述べた。両氏は6月26日の定時株主総会後に正式に就任する。

  発表資料によると、丸本氏は1980年入社。エンジニアとして経歴を積み、品質担当や欧州での開発生産、商品や経営の企画などを歴任し、99年に41歳で取締役に就任。2013年には副社長に就任し、米国事業のほか、社長補佐、管理領域などを担当していた。

  マツダはリーマンショック後の販売減少などで09年3月期から4期連続で純損失を計上して巨額の公募増資に踏み切った。13年に就任した小飼社長の下、内燃機関の強化や「CX-5」など商品性を高めた新型車を次々に投入してブランド力向上にも努め、経営立て直しを進めてきた。その結果、18年3月期には世界販売台数163万1000台と過去最高を達成した。

幅広い経験

  近年では電動化など新たな課題に対応するためトヨタ自動車と業務資本提携を締結するなど、新たなステージに向かうなか、幅広い事業領域での経験を持つ丸本氏に経営のかじ取りを任せることにした。小飼氏は丸本氏について「会社の強み、会社の課題も認識した人材」と評価した。

  丸本氏は、トヨタとの関係について「業務提携公表以降も継続的に協業の可能性を協議している」と話した。

  SMBC日興証券の木下壽英アナリストは11日のリポートで、マツダは過去5年間にわたり、モノづくりを強化してきたとし、今後はそれをベースにどれだけ販売数量を成長させることができるかが業績ドライバーとしてより重要になると指摘。丸本副社長の社長就任は米国を中心に、収益を伴った販売数量の成長にもこだわるステージへの移行を示すメッセージだとした。

  マツダは4月27日に前期(18年3月期)の決算を発表。今期の営業利益は為替や米国販売網への投資などの影響で前期比28%減の1050億円となる見通しだ。同時に発表した中長期の目標では、年5万台の成長を継続させ、24年3月期には200万台の販売を目指す方針を示していた。

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