米朝首脳会談の舞台、シンガポールが選ばれた理由

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  • 米国は大統領の安全を重視-シンガポールは安全保障面で優れている
  • 6月12日の会談場所は郊外のホテル「シャングリ・ラ」が有力か
Photographer: ROSLAN RAHMAN/AFP
Photographer: ROSLAN RAHMAN/AFP

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談は6月12日、シンガポールで開かれることになった。北朝鮮の首都、平壌から南に約5000キロメートルの都市国家シンガポールは、なぜ歴史的な会談の舞台に選ばれたのだろうか。

1.安全

  安全保障に非常に優れ、これが米大統領にとって重要であると同時に、シンガポールはトップ級の国際会議を短い準備期間でいくつもアレンジしてきた実績を持つ。同国には北朝鮮の大使館がある一方、米国と安全保障の結び付きも強い。トランプ大統領は4月に南北首脳会談が開催された韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店を候補地の一つに挙げていたが、最終的にシンガポールに決めた。

#tictocnews(出典:Bloomberg)

2.実績

  中国の習近平国家主席も2015年11月、台湾の馬英九総統(当時)とシンガポールで会談した。シンガポールは厳しい警備態勢を敷き、1949年の中台分断後初めてとなる首脳会談を支えた。

3.会場

  米朝首脳会談会場を特定するのは時期尚早だが、中台首脳会談はシンガポール郊外のホテル「シャングリ・ラ」で行われた。このホテルでは毎年、地域で最も重要な安全保障フォーラムである「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」が開かれている。

4.外交関係は影響しているか

  恐らく。米国はシンガポールと長期で力強い関係を持つ。同国のチャンギ海軍基地を米軍が使用する協定が結ばれており、米空軍機も定期的にシンガポールを訪れる。一方、北朝鮮は50近い国に大使館を置いているが、シンガポールはそのうちの1国だ。

5.地理的要因

  北朝鮮には遠距離を飛行できる航空機がないのではないかとみる安全保障アナリストもいるが、金委員長は今月、今年2回目の中朝首脳会談に臨むため空路で中国遼寧省の大連に入った。恐らくシンガポールにも飛べるだろう。

出所:ブルームバーグ

原題:Why Trump and Kim Picked Singapore for Their Summit: QuickTake(抜粋)

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