朝鮮半島の平和維持費用、10年間で2兆ドル-ヘッジファンドが試算

  • 韓国にとっての北朝鮮、西独に対する東独よりも大きい-ユーリゾン
  • 北朝鮮非核化なら費用負担生じる、米中日韓で分割も選択肢

Students take part in a mass dance event during celebrations marking the anniversary of the birth of late North Korean leader Kim Il Sung in Pyongyang on April 15.

Photographer: ED JONES/AFP
Photographer: ED JONES/AFP

朝鮮半島に平和を維持していくためにはどのくらいのコストがかかるのだろうか。

  ヘッジファンド、ユーリゾン・SLJキャピタルのスティーブン・ジェン氏とジョアナ・フレイレ氏は、非核化実現後の北朝鮮の経済安定に必要なコストを試算した。その額は、10年間で約2兆ドル(約220兆円)。両氏はドイツ統一後に旧西独から旧東独に移転された資金が総額で1兆2000億ユーロ(約156兆円)以上、現在価値で約1.7兆ユーロに上っていた例を参考にした。

  人口で言えば、韓国にとっての北朝鮮の規模は西独に対する東独よりも、明らかに大きい。十分な産業基盤があった東独に比べ、北朝鮮は経済的な開発がはるかに遅れている。

  ジェン、フレイレ両氏は調査リポートで「われわれは北朝鮮が大型の金融支援を要求するべきか、するだろうかということを議論しているのではない」と強調しつつ、「非核化はしても北朝鮮が恒久的に発展の遅れた地域であり続けるならば、平和は長続きしないだろう。非核化が実現する場合、北朝鮮が経済的に持ちこたえるための費用が生じることになると、われわれは考えている」と述べた。

  この費用について1つの選択肢は、米中日韓の4カ国で分割して10年にわたり負担していくことだろう。資金の適切な使用を確保するため、中国の一帯一路など政府イニシアチブやエスクロー口座の活用が考えられる。

  今回の分析は朝鮮半島の統一を前提としており、統一しない場合はドイツの例とは違った展開になると説明した。

原題:Peace in North Korea Seen Costing $2 Trillion If History a Guide(抜粋)

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