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Photographer: Matthew Lloyd

ウォール街が愛するLIBOR-いなくならない「ゴキブリ」との見方

  • 債券のポートフォリオマネジャーに愛されているとレイノルズ氏
  • LIBORに連動する変動利付債は危機の際にアウトパフォームも
The early morning sun rises beyond skyscrapers including Tower 42, the Heron Tower, the Leadenhall building, also known as the "Cheesegrater," 30 St Mary Axe, also known as "the Gherkin," 20 Fenchurch Street, also known as the "Walkie-Talkie," and the Shard stand surrounded by commercial office buildings in this aerial photograph taken with a tilt-shift lens over the City of London, U.K., on Thursday, Dec. 19, 2013. The pound approached a two-year high versus the dollar after Bank of England policy maker Andrew Bailey said the central bank may take steps to prevent U.K. house prices from rising too quickly.
Photographer: Matthew Lloyd

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、アナリストから「ゴキブリ」と呼ばれても、それほど苦にならないかもしれない。

  カナダの独立系投資銀行カナコード・ジェニュイティのアナリスト、ブライアン・レイノルズ氏は、スキャンダルに苦しみながらも、370兆ドル(約4京670兆円)相当の金融商品を指標として今も支えるLIBORについて、ゴキブリのようだと表現する。銀行間の無担保での調達金利を示すLIBORは、最良の金利指標の座をゆっくりと担保付翌日物調達金利(SOFR)に譲り渡すことになっている。SOFRは米国債を担保とする翌日物取引に基づく金利。

  レイノルズ氏は8日のリポートで、LIBORが死に体であるという風評は大いに誇張されていると主張。LIBORのクレジット的要素は欠陥というよりも、特長と評価される可能性があると指摘した。

  同氏は「われわれがLIBORをゴキブリと呼ぶ理由は、株式投資家が嫌い、監督当局者も葬り去りたいにもかかわらず、いなくならないからだ。いなくならないのは、債券のポートフォリオマネジャーに愛されているためで、危機の際に上昇する唯一の指標金利だから愛される。そんなLIBORに連動する変動利付債を保有するマネジャーらは、コーポレートクレジットへのエクスポージャーのおかげで、困難な時期に運用成績をアウトパフォームさせることができる。ウォール街は顧客の望むものを提供するのが仕事なので、LIBORに連動する金融商品を今後も出し続けるだろう」との見方を示した。

  レイノルズ氏は、LIBORに内在するクレジットリスクが、債券リターン押し上げにつながった例として、1987年の米株式相場急落や2000年代初めの米情報技術(IT)バブルの崩壊、08年の世界的な金融危機を挙げ、SOFRならそのような作用はなかっただろうと分析した。
  

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原題:Libor’s an Unkillable ‘Cockroach’ Because Credit Risk Is No Bug(抜粋)

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