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米CPIは指標枯れ前のヤマ場-ドル強気派のヘッジファンドが注視

  • 緩やかなペースの利上げ継続というシナリオを裏付けるかが鍵
  • ドルの方向決める重要ポイント、市場はドル高に懐疑的-ベンソン氏

3週間に及ぶ上昇で2018年の下げを帳消しにしたドルだが、ドル強気派にとって10日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)は一つのヤマ場だ。ミレニアム・グローバル・インベストメンツのポートフォリオ投資責任者、リチャード・ベンソン氏は期待外れの結果にはならないとみている。

  ベンソン氏は6月開催の次回連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表される最も重要な経済指標の一つとして、4月のCPIがドルの方向性を決める上で大事なポイントになると指摘した。政策当局者が緩やかなペースでの利上げを堅持するというシナリオをCPIで裏付けられるかどうかが鍵で、このシナリオは同氏がドル高を予想する根拠になっている。

  4月のCPIについてベンソン氏は、市場のコンセンサス予想と同じ前年同月比2.5%上昇と、17年2月以来の高い伸びを見込んでいる。CPIの伸びを受けて、ドルを売り持ちしていた投資家の買い戻しによってドルが押し上げられる公算が大きいという。先物市場では、投機家のドルの弱気ポジションが5年ぶりの大きな水準近くある。

  ロンドンを拠点とするベンソン氏は「市場はドルの上昇に極めて懐疑的で、ドルを買い持ちしている人でさえCPIを前に持ち高を減らしている」と指摘。「そのため、予想に沿った数字なら上昇トレンドが継続するだろう」と語った。
          

Positive Territory

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は4月に2%上昇し、月間上昇率は16年11月以来の大きさだった。米国債利回りの上昇に伴い、ドルは5月に入り上昇幅を広げている。

  ベンソン氏によると、ドル強気派にとって最良の結果は、前年同月比2.5%上昇のコンセンサスに対して適度な上向きのサプライズで、「金融当局が後手に回っているとの懸念から株式市場に圧力がかからない程度」が好ましい。このシナリオ通りなら、6月のFOMC会合に向けてドルは約2%上昇する可能性があるとみる。

  一方、CPIがコンセンサスを下回るようならドルは1-2%下落し、対ユーロでは現行の1ユーロ=1.1850ドル付近から約1.20ドルまで下がる可能性があると同氏は予想した。

原題:Hedge Fund Riding Dollar Rally Focuses on CPI Before Data Desert(抜粋)

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