中朝国境の街、中国不動産市場の新たなホットスポットに-緊張緩和で

  • 丹東市の3月の新築住宅販売面積、8年ぶり高水準を記録
  • 北朝鮮の経済開放が進めば丹東市は恩恵を受ける可能性

朝鮮半島の緊張緩和が投資熱の高まりを招く中、中国の不動産市場では中朝国境の街である遼寧省丹東市が新たなホットスポットに一躍浮上している。

  鴨緑江を挟んで北朝鮮と国境を接し、中朝貿易の中心地である同市の新築住宅販売面積は3月に32万平方メートルと、8年ぶり高水準を記録。トランプ米大統領は同月、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と史上初となる米朝首脳会談を開催することで合意したと発表。金委員長はその後、中国を電撃訪問した。

  中国房産信息集団(チャイナ・リアル・エステート・インフォメーション)のデータによると、4月の販売面積は29万平方メートルと好調を維持。金委員長は同月、北朝鮮の指導者として初めて韓国を訪れ、核開発プログラムを放棄すると表明。実現すれば北朝鮮への経済制裁の解除につながる可能性がある。

丹東市の集合住宅

撮影:Hong Wu / Getty Images

  丹東市は北京から840キロ、平壌から160キロの位置にあり、人口は240万人。中朝貿易の大半が合法であれ違法であれ同市を通じて行われており、北朝鮮の経済開放が進めば恩恵を受ける可能性がある。

  米不動産サービスのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)によると、不動産需要の高まりに対応し、不動産開発業者は丹東新区の新築集合住宅の一部価格を50%余り引き上げた。将来の値上がりを見込んで売り控える業者もいる。

  C&Wのゼネラルマネジャー、ジェーソン・チャン氏は「丹東新区の大半の買い手は投機家だ」として、「それが同地域の住宅価格急騰の根本的原因だ」と述べた。  

  地元当局は丹東市の不動産市場を精査していると、中国経営報が同市当局に近い複数の関係者を引用して9日報じた。

丹東市側から見た中朝友誼橋(左)と鴨緑江断橋(右)

フォトグラファー:Greg Baker / AFP via Getty Images

原題:North Korea Border Town Becomes China’s New Hot Property Market(抜粋)

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