きょうの国内市況(5月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、米朝融和期待広がる-輸出や原油、テルモなど好決算高い

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  東京株式相場は反発。北朝鮮が拘束していた米国人3人を解放し、北東アジア情勢の緊張緩和期待が広がった。自動車や精密機器など輸出株が上げ、海外原油高を材料に鉱業や石油株は業種別上昇率1、2位。医療機器のテルモなど決算評価銘柄への買いも株価指数を押し上げた。

  TOPIXの終値は前日比4.71ポイント(0.3%)高の1777.62、日経平均株価は88円30銭(0.4%)高の2万2497円18銭。

  第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、「新年度入り以降に為替が着実にドル高・円安方向に動いているほか、企業が円高局面でも競争力をつけてきたことが日本株の買い安心感を強めている」と分析。また、米朝対立の緩和もプラスで、「地政学的な材料がファンダメンタルズに及ぼす影響は限られても、北朝鮮の姿勢軟化は投資家心理を改善させる」と話した。

  東証1部33業種は鉱業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、輸送用機器、精密機器、鉄鋼、医薬品、化学など24業種が上昇。下落はパルプ・紙、繊維、空運、電気・ガス、食料品、情報・通信など9業種。売買代金上位では、今期利益計画を上方修正した昭和電工、前期大幅増益と自社株買いの三菱自動車、今期も営業増益計画のIHIが高い。半面、営業利益計画が市場予想を下回った東レが午後に急落。営業減益計画の古河電気工業のほか、ヤクルト本社も安い。

  東証1部の売買高は15億4244万株、売買代金は2兆6308億円。値上がり銘柄数は991、値下がり989だった。

●債券下落、米長期金利の先高警戒感で売り-物価連動債入札は強い結果

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  債券相場は下落。原油先物相場が上昇基調を強める中、インフレ懸念を背景とした米長期金利の先高警戒感から売り優勢の展開が続いた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比4銭安の150円77銭で取引を開始した。一時は150円75銭まで下落。取引終了にかけてやや持ち直し、結局は1銭安の150円80銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「きょうの米国時間には4月の消費者物価指数(CPI)発表や30年債入札が予定されており、米10年債利回りがどこまで上昇するか見極めたいというムードがある」と指摘。「米国はしばらく金利上昇懸念の方が強いだろうから、円債も上値を追いにくい」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.05%で寄り付き、その後も同水準で推移した。

  超長期ゾーンでは、新発20年物の164回債利回りが0.525%、新発30年物の58回債利回りが0.735%、新発40年物の10回債利回りが0.87%と、いずれも0.5bp上昇となった。

  財務省が実施した10年物価連動国債入札の結果によると、最低落札価格が106円35銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の106円20銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.02倍と、2008年6月以来の高水準となった。

●ドル・円は109円台後半、米金利上昇や米朝緊張緩和支え

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半で推移。前日の米長期金利3%台乗せや米朝関係の緊張緩和などを背景にドル買い・円売りが進行。1週間ぶりのドル高・円安水準を付けた後は上値がやや重かった。

  午後3時13分現在のドル・円相場は前日比0.1%高の109円83銭。朝方に3日以来のドル高・円安水準となる109円92銭まで上昇。その後は伸び悩み、0.1%安の109円63銭を付ける場面があった。午後の終盤にかけては、ドル買いが再び強まる展開となった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、0.2%安の1161.96。

  FPG証券の深谷幸司社長は、ドル・円について、「原油価格は上がって、株は落ち着いていて、リスクオフになっていないというのが、市場全体の受け止め。円に関しては、少なくとも強気にはなれない。少し弱気方向の心理的バイアスがかかりやすいという状況。今、わりと明確なのはドル堅調」と説明した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1867ドル。ポンド・ドル相場は、0.2%高の1ポンド=1.3571ドル。英中央銀行イングランド銀行はこの日、金融政策会合を開く。市場では金融政策の据え置きが見込まれている。

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