3月経常収支は11年ぶり高水準、3兆1223億円の黒字-予想上回る

更新日時
  • 貿易収支は37.6%増の1兆1907億円、2カ月連続黒字
  • 第1次所得収支は6%減の2兆1053億円、黒字幅は2カ月連続縮小

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、3月速報で2007年3月以来11年ぶりの高水準となった。黒字幅の拡大は2カ月ぶりで、市場予想も上回った。財務省が10日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比4.2%増の3兆1223億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は2兆8990億円の黒字)
    • 2007年3月の3兆3604億円以来
    • 黒字幅は2カ月ぶりに拡大、春節影響で中国からの輸入減
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は37.6%増の1兆1907億円の黒字(予想は1兆231億円の黒字)-黒字は2カ月連続
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は6%減の2兆1053億円の黒字-黒字幅は2カ月連続縮小、海外親会社への配当金支払い増



エコノミストの見方

  • 野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは電話取材で、経常収支の黒字幅拡大は、貿易収支の改善が寄与したと指摘。ただ原油価格の上昇は貿易収支の縮小要因となり、上昇が続けば将来的に「赤字化もあり得なくはない」と述べた。日本経済のリスクとして「米国からの保護主義的な要求」を挙げた。

詳細

  • 3月の旅行収支1453億円、訪日外国人旅行者数は260万7900人-ともに同月として過去最高
  • 17年度の経常収支は21兆7362億円、07年度以来の高水準
    • 海外子会社からの配当収入増による第1次所得収支の黒字幅拡大が寄与
    • 旅行収支は1兆9325億円、訪日外国人旅行者数は2977万2579人とともに過去最高
    • 貿易収支は黒字幅縮小、燃料価格上昇に伴い輸入額の伸びが輸出額の伸びを上回る
(11年ぶりの水準となることとエコノミストコメントを追加しました.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE