米国の対イラン制裁再開、OPEC減産継続脅かす-サウジは増産示唆

  • トランプ米大統領は核合意からの離脱と対イラン経済制裁再開を発表
  • 次回のOPEC総会は増産がテーマになる可能性も-セン氏

トランプ米大統領が崩壊させたのは、イランの核開発を抑制する国際的な合意だけではないかもしれない。

  サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は7日、石油輸出国機構(OPEC)および協調する産油国による原油減産は継続すべきだとの見解を改めて示した。それから2日たたないうちにサウジは増産の可能性を示唆した。

  トランプ大統領によるイラン核合意離脱の決定は、サウジがこれら2つの見解を示す間に行われ、世界5位の産油国であるイランに対する経済制裁が再開されることとなった。

  コンサルティング会社エナジー・アスペクツ(ロンドン)の石油担当チーフアナリスト、アムリタ・セン氏は「対イラン経済制裁はOPECが6月に開催する総会を完全に変えるかもしれない」と指摘。「もはや減産継続についてではなく、いつから生産を徐々に増やすかがテーマになりそうだ」と述べた。

  OPECとロシアなど協調する主要産油国は過去1年4カ月間、世界の原油供給過剰の解消に向け生産を抑制してきた。その目標はおおむね達成したものの、原油価格押し上げを目指すサウジは、原油在庫をさらに削減するために減産を継続するべきだと主張していた。

原題:Iran Crisis Threatens OPEC Deal as Saudis Signal Supply Boost(抜粋)

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