Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株と原油が上昇、10年債利回りは3%台

更新日時
  • 10年債入札、投資家需要の増加を示唆-最高落札利回りは2.995%
  • WTI原油先物、1バレル=71.14ドルで終了-14年11月以来の高値
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

9日の米株式市場は上昇。原油供給が需要に追いつかなくなるとの懸念が広がり、エネルギー株が原油に連れて値上がりした。米国債相場は続落し、10年債利回りが3%台に乗せた。

  • 米国株は上昇、エネルギーや銀行株に買い
  • 米国債は続落、10年債利回りが3%超え-10年債入札は堅調
  • NY原油は急反発、71ドル台に-米在庫減やイラン巡る動きで
  • NY金は小幅安、米国債利回りと原油相場の上昇受け

  北朝鮮が拘束していた米国人3人を解放したことを手掛かりにリスク選好が高まり、主要株価指数は午後に上げ幅を拡大した。10年債利回りの上昇を受け、銀行株も上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比1%上げて2697.79。ダウ工業株30種平均は182.33ドル(0.8%)高の24542.54ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.00%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は急反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計が示した予想外の米原油在庫減少や、米国が諸外国にイラン産原油の購入削減を要求したことに反応した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は2.08ドル(3.0%)高の1バレル=71.14ドルと、2014年11月以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.36ドル高の77.21ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小幅安。対イラン制裁を再開する米国の方針表明を受けた米国債利回りと原油相場の上昇が背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%安の1オンス=1313.00ドルで終了した。金は2014年終盤以降で原油に対し最も割安な水準にある。

  個別銘柄では、インド最大の電子商取引会社フリップカートの経営権取得で合意した小売り大手ウォルマートが下落し、主要株価指数の上げを限定した。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「北朝鮮関連の前向きなニュースが出ても、好決算のニュースが出ても、市場では綱引きがまだ続く」と指摘。「これに決着をつけなければいけない相場になっており、10年債利回りが3%前後でもみ合っているのも、この綱引きを反映している」と話した。

  米財務省がこの日実施した10年債入札(発行額250億ドル)では、最高落札利回りが2.995%となり、ほぼ7年ぶりとなるクーポン(表面利率)3%は実現しなかった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.56倍と、前回の2.46倍を上回り、需要が増えたことが示唆された。

原題:Stocks Climb, Oil Jumps as Treasury Yield Tops 3%: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Losses After Solid 10-Year Sale, Equities Rise(抜粋)
Oil Jumps as Supplies Shrink, Trump Seeks Curbs on Iranian Crude(抜粋)
Gold Bulls Left Waiting for Boost From Global Angst as Oil Jumps(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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