ロシア5位富豪、疑惑の渦中に-弁護士送金以外でもトランプ氏に関与

  • トランプ大統領就任式に出席、米国籍の親戚が献金
  • 2014年にはロス現商務長官とキプロスの銀行に共同投資

トランプ大統領周辺との関係が疑われるロシア新興財閥のリストに、ビクトル・ベクセリベルク氏が加わった。

  同氏と関係の深い投資会社、コロンバス・ノバが昨年、トランプ大統領の個人弁護士マイケル・コーエン氏に50万ドル(現在のレートで約5500万円)を振り込んでいたことが明らかにされ、ベクセリベルク氏はロシア疑惑の中心人物として注目されるようになった。すでに米財務省の制裁リストに入っているベクセリベルク氏は、コーエン氏がポルノ女優「ストーミー・ダニエルズ」に口止め料を支払うため使った会社に、この送金を通じてつながっている。

  石油やアルミニウムで財産を築き、ブルームバーグ・ビリオネア指数でロシア5位の富豪とされるベクセリベルク氏は、昨年1月のトランプ大統領就任式にも出席している。コロンバス・ノバを経営し、米国籍を持つ同氏の親戚がトランプ氏の就任基金に25万ドルを献金したからだ。ベクセリベルク氏はまた、自分の投資会社、レノバ・グループを通じて2014年に、現在商務長官のウィルバー・ロス氏とともにキプロス銀行に投資している。

  ベクセリベルク氏は一方で、プーチン大統領に忠誠心を示すために多大な努力も払っている。昨年9月にロシア大統領府で開かれたプーチン氏と実業界との非公開の会合では、招待を受けた20数人の中にベクセリベルク氏が含まれていた。

  米国人による就任基金への献金は合法だが、こうした献金やコーエン氏への送金などがモラー特別検察官の注意を引きつけたと見られる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、同氏は約2カ月前、ニューヨークの空港で特別検察官のチームと連携する連邦当局者に呼び止められ、所有する電子機器の検査と聴取を受けた。

原題:Russian Oligarch’s Links to Trump’s World Extend Beyond Cohen(抜粋)

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