5月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:カナダ・ドルが上昇、エネルギー値上がりで-円下落

  9日のニューヨーク外国為替市場ではカナダ・ドルが上昇。米ドルに対し一時1%高となった。エネルギーの値上がりが手掛かり。他の資源国通貨も買われた。一方で円は下落した。この日は米原油在庫の減少が示されたことや、米国が諸外国にイラン産原油の購入削減を要求したことに反応し、原油相場は大きく上昇した。

  市場では、10日発表の米消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。食品とエネルギーを除くコアCPIについて前年比2.2%上昇と、前月(2.1%上昇)からの加速が予想されている。

  ニューヨーク時間午後4時54分現在、カナダ・ドルは米ドルに対し前日比0.7%高の1米ドル=1.2854カナダ・ドル。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。一時0.2%安となる場面もあった。ユーロは対ドルで0.1%下げて1ドル=1.1852ドル。ドルは対円で0.6%上げて1ドル=109円74銭。

  主要10通貨中でこの日最も上げたのはスウェーデン・クローナ。スウェーデンのインフレ率は鈍化したものの、物価上昇圧力は続いており、中央銀行による年内利上げの可能性は残されているとの見方からショートスクイーズが誘発された。

欧州時間の取引

  欧州時間はドルが堅調に推移。ドル指数は一時4カ月ぶり高値を付ける場面もあった。米国債利回りの上昇が手掛かりとなった。
原題:Canadian Dollar Surges as Oil Rallies; Yen Lower: Inside G-10(抜粋)
Dollar Stays Bid Before Auction as Curve Steepens: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株と原油が上昇、10年債利回りは3%台

  9日の米株式市場は上昇。原油供給が需要に追いつかなくなるとの懸念が広がり、エネルギー株が原油に連れて値上がりした。米国債相場は続落し、10年債利回りが3%台に乗せた。

  • 米国株は上昇、エネルギーや銀行株に買い
  • 米国債は続落、10年債利回りが3%超え-10年債入札は堅調
  • NY原油は急反発、71ドル台に-米在庫減やイラン巡る動きで
  • NY金は小幅安、米国債利回りと原油相場の上昇受け

  北朝鮮が拘束していた米国人3人を解放したことを手掛かりにリスク選好が高まり、主要株価指数は午後に上げ幅を拡大した。10年債利回りの上昇を受け、銀行株も上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比1%上げて2697.79。ダウ工業株30種平均は182.33ドル(0.8%)高の24542.54ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.00%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は急反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計が示した予想外の米原油在庫減少や、米国が諸外国にイラン産原油の購入削減を要求したことに反応した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は2.08ドル(3.0%)高の1バレル=71.14ドルと、2014年11月以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.36ドル高の77.21ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小幅安。対イラン制裁を再開する米国の方針表明を受けた米国債利回りと原油相場の上昇が背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%安の1オンス=1313.00ドルで終了した。金は2014年終盤以降で原油に対し最も割安な水準にある。

  個別銘柄では、インド最大の電子商取引会社フリップカートの経営権取得で合意した小売り大手ウォルマートが下落し、主要株価指数の上げを限定した。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「北朝鮮関連の前向きなニュースが出ても、好決算のニュースが出ても、市場では綱引きがまだ続く」と指摘。「これに決着をつけなければいけない相場になっており、10年債利回りが3%前後でもみ合っているのも、この綱引きを反映している」と話した。

  米財務省がこの日実施した10年債入札(発行額250億ドル)では、最高落札利回りが2.995%となり、ほぼ7年ぶりとなるクーポン(表面利率)3%は実現しなかった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.56倍と、前回の2.46倍を上回り、需要が増えたことが示唆された。
原題:Stocks Climb, Oil Jumps as Treasury Yield Tops 3%: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Losses After Solid 10-Year Sale, Equities Rise(抜粋)
Oil Jumps as Supplies Shrink, Trump Seeks Curbs on Iranian Crude(抜粋)
Gold Bulls Left Waiting for Boost From Global Angst as Oil Jumps(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下げに転じる、ポピュリスト政党が組閣努力

  9日の欧州債市場では、イタリア債が朝方の上げを消し、下げに転じて引けた。ポピュリスト2政党が連立政権樹立に向けて最後の努力を行うため24時間の猶予を要請。マッタレッラ大統領がこれに同意した後、イタリア債先物は日中安値を付けた。一方、ドイツ債先物は上昇し、同国債と米国債の利回り格差は拡大した。

  イタリア10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.89%。先物の出来高は10日移動平均の約125%相当。

  ドイツ債は30年債入札を乗り切った後、下げを埋めた。30年債入札の需要は軟調だったが、先物がアジア時間開始時の水準を超えたことをきっかけに上昇が加速。

  イングランド銀行の政策判断発表を10日に控え、英国債は下落。10年債入札の需要は低調だった。
原題:BTPs Drop on Politics, Bunds Steady; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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