米10年債利回り4%見通しとは笑わせる、3%さえ困難-カドモア氏

  • 2年物から10年物にかけての利回り曲線平たん化はさらに進むと予想
  • 米10年債利回りが3%を超えて取引終了したのは過去4年で1日のみ

大半のヘッジファンドやアナリストとは対照的に、私は依然として米国債の2年物から10年物にかけての利回り曲線平たん化が中期的にさらに進むとみている。

  10年債利回りの4%到達は、2018年の市場で問題にならないだろう。そんな事態は米財政への信頼性が完全に失われ、新たな金融危機に見舞われることを意味するからだ。その場合の危機は前回よりひどいものになる。ただ、私はそこまで悲観していない。私が言いたいポイントは、インフレだけで利回りがそれほど高くなる状況は正当化できないということだ。

  10年債利回りが3%を超えて取引を終了したのは過去4年で1日のみ。その時も3.03%を超えることはなかった。そこまで利回りが上昇したのは2011年7月が最後で、欧州ソブリン債危機のまっただ中だった。

  米財務省はこの半年で最大規模となる10年債入札を9日に実施するが、それでも利回りはなかなか3%を超えられないでいる。ただ、はるかに重要な動きは、進行中の10年物から30年物にかけての利回り曲線平たん化だ。2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)が現状程度の水準を保ちながら、同様の平たん化が前回進んだのは1997年だ。

  その後1999年、2000年、06年、そして07年と、過去の動きはロングエンド(長期ゾーン)の利回り曲線がここまで平たん化すると、2年債と10年債のスプレッドが縮小することを示唆している。20年余り前に見られた「例外」でさえ、2-10年債利回り曲線のさらなる平たん化を示唆し、やがて1998年に長短利回りは逆転した。

(マーク・カドモア)

  • 備考:マーク・カドモア氏はブルームバーグに寄稿するマクロストラテジスト。ここに示された分析は同氏自身のものであり、投資助言を意図したものではありません

原題:4%?! You’re Having a Laugh. It May Be Difficult to Hold On to 3%(抜粋)

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