債券トレーダー、米10年債利回り3%の新たな意味を探求-9日入札

  • 10年債クーポン、11年以来ほぼ7年ぶりに3%に達する可能性も
  • 投資家を引き付けるには3%水準到達が必要か-ゴンキャルベス氏

米財務省が9日実施する10年債入札(発行額250億ドル=約2兆7400億円)では、利回り3%水準に対する債券トレーダーの心理に新たな変化が見られるかもしれない。

  10年債利回りは、先月の現物市場で2014年の早い時期以来初めてこの心理的節目を上回った。投資家が今回の入札でクーポン(表面利率)3%の10年債を購入できれば、ほぼ7年ぶりのことになる。

  米国債があと少し売られれるだけで、それが実現するチャンスが膨らむ。8日のニューヨーク市場で10年債利回りは2.98%で終了した。この利回り対する市場の反応の仕方が、債券市場の売りが今のところ一巡したかどうかを巡るウォール街の議論を決着させるのに一役買うかもしれない。膨らむ財政赤字を賄うためにトランプ政権が国債発行を増額する中、この疑問の重要性はさらに増している。

  ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルの米州債券戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルベス氏は「再び3%に到達できればクーポンは3%になり得るが、これが多くの需要をもたらすだろうか」と問い掛けた上で、このレートは「バリュー投資家に歓迎されるだろう」と語った。
          
      

    
  ゴンキャルベス氏は、入札の翌日に米労働省が4月の消費者物価指数(CPI)を発表するため、投資家を引き付けるには3%水準に達する必要があるかもしれないと指摘。「落ち着いたCPI、あるいは恐るるに足りない結果だとしたら、相場はその後、上昇するだろう」との見方を示した。ただ、イラン核合意からの米国の離脱が入札に向けて状況を複雑にする恐れがあると付け加えた。

  ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高投資責任者(CIO)は8日のウェブキャストで、コアCPIが2.25%をゆうに超えるようなら、それはインフレに対する「姿勢が真に変化する」きっかけになるだろうと語った。
        
原題:Bond Traders Seek a New Kind of 3% at Treasury’s 10-Year Auction(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE