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Photographer: Brendan Smialowski

投資家は米長期債を敬遠-インフレ警戒し短期債やTIPSで利益追求

  • インフレ加速、イールドカーブ平たん化で長期債の魅力薄れる
  • アビバは米国とフランス、日本のインフレ連動債を買い持ち
A statue of Albert Gallatin, a long-serving U.S. secretary of the Treasury, stands in front of the U.S. Treasury building in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Aug. 16, 2011.
Photographer: Brendan Smialowski

インフレが1年ぶり高水準に加速しながら、国債イールドカーブ(利回り曲線)がここ10年で最も平たん化している米国では、長期債が多くの投資家にとって最も投資を避けたい商品だろう。
     
  代替投資先として注目されているのは、物価上昇圧力が高まる環境でより良いリターンが見込める金融商品だ。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は長期国債を敬遠して期間が短めの債券を選好し、トロイ・アセット・マネジメントは米インフレ連動債をロング(買い持ち)とする一方、アビバ・インベスターズは日本やフランスのインフレ連動債を好む。

  トランプ米大統領による減税策と3000億ドル(約32兆7000億円)の連邦支出拡大が消費者物価を押し上げ、国債増発につながる恐れがある中、世界のインフレ連動債の魅力が高まっている。
              

Breaking Even

         

  PIMCOの欧州クレジットポートフォリオ管理責任者、イブ・トゥルニエ氏は債券投資の実質的な残存期間を示す「デュレーションが長めの資産に投資するのに見合う利回りが得られているとは感じない」と発言。「われわれは確実性と期間短めの資産を選好する。デュレーションが長めの資産に投資することに伴う大きな時価評価リスクを背負うことなく、既に十分な対価を得ている」と語った。

  デュレーションは金利の変化に対する債券の価格感応度を示し、金利上昇つまりインフレ高進時にはデュレーションを短めあるいはネガティブとする戦略が機能する。世界的な金融危機で金利が低下、インフレが停滞した時期に投資家は長期債を積み上げていた。

  だが現在、米国債のイールドカーブは金融危機以後で最も平たん化。30年債の5年債に対する上乗せ利回りはわずか30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)だ。

  この状況下で英国に本社を置くトロイ・アセットのファンドマネジャー、セバスチャン・リヨン氏は、インフレ連動債が投資家に価値を提供する数少ない選択肢の一つだと指摘。同氏は異例の金融緩和で押し上げられてきた株式や通常債券に上昇余地はほとんどないとみている。ブレークイーブン・レートが切り上がる中、インフレ連動債は相対的な希少性からも恩恵を受けるという。米財務省の物価連動債TIPSが発行済み米国債に占める割合は9%にとどまる。
      

ラボバンクのアジア金融市場調査責任者マイケル・エブリ氏、米国債についてコメント

(出所:Bloomberg)

  
  アビバは米国とフランス、日本のインフレ連動債を買い持ちにしている。マネーマネジャーのチャールズ・ディーベル氏は、トランプ大統領による歳出拡大と原油価格の高騰が米国で物価上昇圧力を刺激する公算が大きい一方、消費者物価の加速から守られている証券は基本的にどこも割安だと述べた。

原題:Bond Buyers Can’t Get No Satisfaction in Long Treasuries (1)(抜粋)

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