オアシス:アルプス電のアルパイン買収条件引き上げで圧力強化

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香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは、アルプス電気によるアルパインの完全子会社化について手法や条件の見直しに向けて圧力を強めている。6月に予定されているアルパインの定時株主総会での委任状争奪戦に臨み、法廷闘争も視野に入れているという。

  アルパインの発表によると、オアシスは4月20日付書面でアルパインに対し、株主総会に向けた株主提案を送付。剰余金の処分と2人の独立社外取締役の選任を求めた。オアシス創業者で最高投資責任者(CIO)のセス・フィッシャー氏は9日のインタビューで、アルプス電気によるアルパイン買収を「略奪の企て」と表現し、今回の提案はあくまでアルパインを救い出す長い闘いの一過程に過ぎないと述べた。

  フィッシャー氏は「アルパインの少数株主にとって公正な条件となるよう努力している」と述べた。ブルームバーグのデータによると、オアシスは現在アルパイン株式の9.18%を保有し、アルプス電(40.43%)に次ぐ2位株主。

  アルプス電気の広報担当者はコメントを控えた。アルパインに電話をしたが、つながらなかった。ただ同社は9日、2日付の同社取締役会がオアシスの株主提案に反対することを決議したと発表した。例えば、剰余金を増配(前期会社案30円を325円に引き上げ)に回す提案については、運転資金や潜在的な企業買収への準備金として一定程度の現預金を確保する必要があるなどと反論している。

  アルプス電は昨年7月、アルパインを株式交換で完全子会社化すると発表。交換比率はアルパイン1株に対してアルプス電0.68株とした。これに対し、オアシスは昨年10月、買収の条件や手法に反対すると発表。交換比率について少数株主に不公正だと批判していた。

(第4段落にアルパインの発表内容を追加します.)
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