ソフトバンク:1-3月期営業益は60%増、ビジョン・ファンド貢献

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  • ビジョン・ファンドなどからの営業利益は666億円-収益を押し上げ
  • 国内通信事業は営業益3.2%増と好調、米スプリント「首位目指す」

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

Photographer: NurPhoto/NurPhoto
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ソフトバンクグループの2018年1-3月期の営業利益は前年同期比60%増の1550億円と、ブルームバーグが集計したアナリスト3人の予想平均1374億円を上回った。主力の国内通信事業が好調だったほか、前年同期にはなかったビジョン・ファンドなど投資事業からの利益が貢献した。

  今期(19年3月期)の業績予想は公表していない。1-3月期の売上高は1.2%増の2兆3475億円、純利益は94%減の351億円だった。ソフトバンクなど国内通信事業の営業利益は3.2%増の703億円、米携帯子会社スプリントの営業損益は126億円の赤字だった。

  ソフトバンクGの孫正義会長兼社長は決算説明会見で、対等な合併を目指していたスプリントがTモバイルUSに買収されることについて、「一時的な恥、一時的な退却は長い意味での勝利である。非難を受けてもかまわない。これは正しい判断だ」と繰り返した。引き続きスプリント株を保有し合併新会社で米市場トップを目指す考えを示した。

  1-3月期のビジョン・ファンドなどからの営業利益は666億円となった。孫氏はビジョン・ファンドによる投資について、シェアオフィス運営の米ウィーワークやインドの電子商取引最大手フリップカート・オンライン・サービシズなど世界で業界を代表する30社超に上ると指摘。「良すぎるくらいの結果が出ている」と自画自賛した。

  ソフトバンクGは3日、米携帯子会社スプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)を最高執行責任者(COO)に選任した。スプリントはそれに先立ちTモバイルとの合併を発表。次世代通信規格「5G」の規模拡大を急ぎ、米ベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tの米2強を追う。

  孫正義会長兼社長はかつて、ソフトバンクGの副社長に据えたニケシュ・アローラ氏を後継候補と公言していた。しかし孫氏が当面は社長を続けることを決めたため、アローラ氏は16年6月に退任した経緯がある。

(第3、4段落に孫社長のコメントを追加しました.)
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