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トランプ大統領:イラン核合意離脱を表明、経済制裁を再開へ

更新日時
  • イランのロウハニ大統領は核合意残留を示唆、ただし米国は除く
  • 核不拡散体制が危機にひんしている-マクロン仏大統領が遺憾の意
トランプ大統領

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Photographer: Michael Reynolds/EPA
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Photographer: Michael Reynolds/EPA

トランプ米大統領は8日、イランの核開発プログラムの抑制を目的とした2015年の合意から米国は離脱し、対イラン経済制裁を再開すると発表した。中東情勢の先行きが一段と不透明になった。

  この決定は大方の同盟国やアナリストの予想通りだった。トランプ大統領は離脱によって、イランの指導者らが再検討をするつもりはないとしてきた核合意を再交渉に持ち込みたい考えだ。しかし、トランプ大統領に反対する政治家らは、米国を新たな中東戦争に導きかねないと警告していた。

  トランプ大統領はホワイトハウスで、「実際、これは一方的なひどい合意で、断じて締結されるべきでなかった」と言明。「腐って崩れ落ちそうな現在の合意の枠組みの下では、イランの核兵器開発を阻止できない。イラン核合意には根本的な欠陥がある」と説明した。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はトランプ大統領の核合意離脱発表を受け、下げ幅を縮小。ニューヨーク時間8日午後2時28分(日本時間9日午前3時28分)現在、WTI先物6月限は1.32ドル安の1バレル=69.41ドル。

  先月の訪米時に核合意からの離脱を思いとどまるようトランプ大統領に求めたフランスのマクロン大統領はツイッターへの投稿で、「英独仏はイラン核合意から離脱するという米国の決定を残念に思う。核不拡散体制が危機にひんしている」と述べた。

  トランプ大統領は以前から、イラン核合意は「最悪」だと批判していた。大統領は、核合意はイランの弾道ミサイルプログラムや地域紛争の扇動への関与による脅威に対応していないと主張。また、核開発の制限が一定期間後に解除される条項の下でイランが再び開発に乗り出すだろうと指摘していた。

  イランのロウハニ大統領はトランプ大統領の核合意離脱表明を受け、イランは核合意の順守を続けると示唆した。ただ、核合意は今後、米国を除く5カ国との間になるとした。

  ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はトランプ大統領の発表後のブリーフィングで、米政権として大統領の懸念に対応するようなより幅広いイランとの合意を目指すと説明した。

原題:Trump Says He’ll Exit Iran Nuclear Deal and Reinstate Sanctions(抜粋)

(イラン大統領のコメントなどを追加して更新します.)
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