パウエルFRB議長:新興市場、米利上げの波乱乗り切る力備えている

  • 米金融当局が世界的な金融環境に及ぼす影響を誇張するべきではない
  • IMFとスイス中銀がチューリヒで開いた会議で講演

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8日、新興市場国経済に何らかの波乱が生じてもそれは米国の緩やかな利上げが原因ではないとし、新興市場国には米引き締めを乗り切る力が備わっていると指摘した。

  パウエル議長は国際通貨基金(IMF)とスイス国立銀行(中央銀行)がチューリヒで開いた会議で講演。米国の決定が新興国・地域への資金流入を左右する主要な要因ではないと論じ、米金融当局が世界的な金融環境に及ぼす影響を誇張するべきではないと指摘した。

  「先進国・地域の金融政策正常化に新興市場経済が引き続き対応できるだろうと考える十分な根拠がある」とし、「経済が想定通りに展開すれば、われわれの行動が市場の不意を突くことはないはずだ」と語った。

  米金融政策に関する懸念から、投資家は新興市場資産に対して慎重になり、ドルは大半の新興市場国通貨に対して過去1カ月に大幅上昇した。ロシアやアルゼンチンは起債を取りやめ、もしくは延期。アルゼンチン中銀は1週間に3回の利上げに追い込まれたほか、インドネシアが通貨防衛で外貨準備を減らすなど、新興市場の当局は対応に追われている。

パウエルFRB議長

出所:ブルームバーグ

原題:Powell Says Emerging Markets Equipped to Navigate Turbulence (1)(抜粋)

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