パウエルFRB議長:市場は金融当局の金利予想に「まずまず同調」

  • 世界的な金融政策正常化に伴い、リスクセンチメントに注視が必要
  • 先進国・地域の利上げの動きは新興国経済に「対応可能」なものに

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8日、米金融当局の緩やかな利上げ方針についてのメッセージを金融市場は理解しており、当局の行動に「驚くことはないだろう」と語った。

  パウエル議長は国際通貨基金(IMF)とスイス国立銀行(中央銀行)がチューリヒで共催した会議で講演し、「米金融当局の政策正常化は金融市場に混乱を引き起こすことなく進行しており、政策を巡る市場参加者の見通しは当局者の見通しとまずまず同調した状態にあると見受けられる」との考えを示した。

  さらに、「経済が予想に沿って進展するなら、市場がわれわれの行動に驚くことはないだろう」と指摘した上で、先進各国・地域の金融政策正常化は新興国経済に「引き続き対応可能なものとなるだろう」と話した。

  米金融当局は2015年12月から今年3月までに計6回利上げを実施。当局者は年内にあと2回ないし3回の追加利上げを予想している。

  パウエル議長はまた、他の国々・地域の金融情勢に影響を及ぼす要素として、米金融政策の役割は「過大視されるケースが多い」とする一方で、広範に使われる準備通貨としてのドルの役割によって、波及効果が生じることは認めた。

  パウエル議長は「世界的な政策正常化の動きに起因したリスク台頭の可能性は排除しない」と述べるとともに、「市場が広く予想している金利上昇であっても、一部の投資家や機関はそれに十分態勢が整っていないかもしれない」と警告した。

  このほか、金融政策と資産価格、世界の金融市場の「ムード」との間の連関は十分理解されていないとして、「世界中で正常化が進むのに伴い、リスクセンチメントを注視する必要がある」と付け加えた。

原題:Powell Says Market Is ‘Well Aligned’ With Fed’s Rate Dot Plot(抜粋)

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