イタリアで7月再選挙も-「五つ星」連立断念、「同盟」妥協拒否

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  • 同盟のサルビーニ書記長は、無党派の首相を擁立する案を拒否した
  • 党首間で土壇場の合意が成立しない場合には、早期の再選挙実施も

イタリアの反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」は、連立協議による政権樹立を断念し、再選挙に備えると表明した。

  マッタレッラ大統領は実務内閣を発足させることで、2カ月続く政治的行き詰まりを打開する最後の手段をなお検討しているが、五つ星運動のディマイオ党首は、選挙戦を準備すると公に宣言した。一方、右派政党「同盟」(旧北部同盟)のサルビーニ書記長も、無党派の首相を擁立する案を拒否し、党首間で土壇場の合意が成立しない場合には、再選挙を7月8日に実施するよう求めた。

  五つ星のディマイオ党首は7日、フェイスブックの動画で、「われわれはきょうから選挙キャンペーンを戦い、この2カ月間のまやかしについて人々に話す」と述べ、自分の党の利益のためだけに行動したと他の政党を非難。政権発足に向けて数週間協議を続けた同盟のサルビーニ書記長についても、「裏切り者たち」の政府をつくろうとしたと糾弾した。

  これらのポピュリスト政党は、他の党との連立合意ではなく、再選挙によって政治的な手詰まりを打開できるとの考えに傾きつつある。各党の妥協による一致を目指すマッタレッラ大統領の努力も、欧州金融危機を乗り切るためにモンティ元首相が率いた実務内閣に類似する既存勢力による背信だと批判を浴びる可能性が高い。

  マッタレッラ大統領は7日の党首らとの会談後、「中立的な政府」を支持するよう各党に強く要請。暫定政府を12月末まで存続させたい意向を記者団に示し、その後早期の選挙実施の可能性があると語った。

原題:Five Star Fires Starting Gun for Italy’s Next Election Campaign(抜粋)

(五つ星党首の発言や大統領の動きを追加して更新します.)
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