Photographer: Andrew Harrer

「好ましくない」金利とドルの関係、今後の展開注視-JPモルガン

  • 2月の株式と債券の関係変化と同様、市場に混乱をもたらす恐れ
  • 「今春の世界市場はチャンスよりもリスクを示唆する状況が続く」

米銀JPモルガン・チェースのストラテジストは、2月に株式・債券相場の関係が反転したのと同じように、金利とドルが共に上昇し続ければ世界市場を混乱に陥れる恐れがあるとみている。

  ジョン・ノーマンド氏らは、世界の同時成長と米政治リスクの継続をなお見込んでいるため、想定される混乱は同行の基本シナリオではなく、そのためのポジションもほとんど取っていないものの、その展開を注視していると4日のリポートに記した。
  
  「米2年債利回りの持続的な上昇と、金利差に伴いドルが再び同調する動き」は「ファンダメンタルズとテクニカルの双方から生じた好ましくない展開だ」とし、信用スプレッドの拡大や貿易加重ベースのドルが2018年の下げをほぼ解消しにする中で、素晴らしい企業決算にもかかわらず「今春の世界市場はチャンスよりもリスクを示唆する状況が続く」との見方を示した。

  JPモルガンは金利とドルの関係について、次の場合には世界市場をさらに混乱させかねないとみる:

  • 米国の成長率あるいはインフレ率が加速する一方、米国以外の成長率が変わらない場合、米2年債スプレッドのモメンタムに勢いがつく
  • 米国と中国、米国とイランの問題が想定外に迅速に解決する
  • 単純な価格モメンタムによりテクニカルなトリガーが存在する可能性

         
  ノーマンド氏らは「引き続き世界の同時回復と米政治リスクの継続をわれわれは予想している」と説明。ただ、「もし間違っているなら、このドルと金利の関係の変化は、2月に株式・債券相場の関係反転時と同じくらいの混乱をもたらす恐れがある」と指摘した。

原題:JPMorgan Casts Wary Eye on ‘Unhelpful’ Rates/Dollar Correlation(抜粋)

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