ドル109円前半、上昇相場に一服感との声-午前売り優勢で午後に戻す

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  • 午前に一時108円76銭まで下落、午後は109円25銭まで戻す
  • FRB要人発言などの材料を待っている状況-ステート・ストリート

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台前半で推移。3月下旬からのドル高相場に一服感が出て、午前はドル売り優勢で下げたが、午後の取引後半にかけて前週末の高値付近まで戻した。

  ドル・円相場は7日午後3時14分現在、前週末比0.1%高の109円23銭。午前は株安を背景に108円76銭まで下落。午後は徐々に下落幅を縮小し、109円25銭まで戻す場面があった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.1%高の1157.08。前週末4日には一時1158.61と1月10日以来の高水準を付けた。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ドル・円について、「この戻り売りはテクニカル的に仕方がないと思う」と指摘した上で、「109-110円のレンジで、米連邦準備制度理事会(FRB)要人発言などの材料を待っている状況。109円割れで買って110円台で売るという感じになっていると思う」と語った。

  米国では7日、アトランタ連銀のボスティック総裁、リッチモンド連銀のバーキン総裁、ダラス連銀のカプラン総裁、シカゴ連銀のエバンス総裁が講演する。米長期金利はこの日の時間外取引でほぼ横ばいの2.95%程度。

  前週末の米国市場でドル・円は一時108円65銭と4月24日以来のドル安・円高水準を付けた。4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比16万4000人増加となり、市場予想(19万3000人増)を下回った。平均時給も前年比2.6%増加と市場予想(2.7%増加)を下回った。一方、失業率は3.9%(3月は4.1%)に低下した。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「米国のFOMC(連邦公開市場委員会)、雇用統計などでタカ派姿勢や強い数字への期待感があったが、ふたを開けてみれば利上げを加速する発言もなく、賃金上昇も落ち着いていた。6月の利上げはほぼ織り込まれている」と説明。ドル・円については、「110円まで上がったペースが速かったので一服している」としながらも、「緩やかな上昇基調は変わらず」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.1945ドル。前週末には一時1.1911ドルと昨年12月28日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

  みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは、ユーロ・ドルについて、「国際通貨市場(IMM)を見るともともと史上最大の買い持ちだったので、自然体で行くと目先はそれほど上がらないと思う。今、材料がないのでポジション調整が入りやすい」と説明。ただ「そのうちドル安の方が先行してくると思うのでユーロ・ドルは堅調になってくるだろう」とも述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)によると、IMM先物取引非商業部門のユーロ買い越しは1日時点で12万568枚。4月17日には1999年のユーロ発足以降で最高となる15万1476枚を記録した。

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