Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

ヘッジファンドの買越残高減少後、原油価格が70ドル近辺に上昇

  • WTIのポジションの合計、1月初旬以来の低水準に落ち込む
  • イランが米国を非難し米国は核合意離脱を準備と示唆-緊張高まる

資産運用会社による原油への投資意欲が低下した直後に米国の指標原油であるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の価格がバレル当たりほぼ70ドルに上昇した。

  資産運用会社によるWTI原油のポジションの合計は1月初旬以来の低水準に落ち込み、価格上昇を見込む買越残高も2週連続で減少した。この数日後にイランは同国をトランプ米大統領が「威圧している」と非難。一方、米国は、イランとの核合意から離脱する準備を進めていることを示唆した。石油輸出国機構(OPEC)3位の産油国であるイランは、核合意を受けて原油輸出を増やすことができる状況になっていた。

  ただ、緊張が緩和し、原油市場の重点が再び米国の潤沢な供給に移れば、ヘッジファンドなど資産運用会社の判断は長期的には正しかった可能性もある。

  エネルギー関連資産160億ドル(約1兆7500億円)相当を運用するトータス(米カンザス州)のアナリスト、ニック・ホームズ氏は「ヘッジファンドは上昇局面を若干見逃した可能性がある」と指摘。「ただ、地政学的リスクと緊張が幾分高まる中、過去6-4週間にわたって買い持ちとなっていれば、ヘッジファンドは極めて的確な判断をしていたと言える」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、ヘッジファンドなどによるWTIの先物とオプションの買越残高は1日終了週に3.5%減少し41万8047枚。買いポジションが3.3%減少し4カ月ぶりの低水準となり、売りポジションは1.2%減った。
  
原題:Hedge Funds Curb Bets on Oil Rally Just as Price Nears $70(抜粋)

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