【個別銘柄】第一三共やヤマハ大幅高、野村HD安い、日ライフラ急落

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  • 第一三共は大和証が目標株価上げ、ヤマハは野村証が「買い」へ上げ
  • 野村HDの最良期過ぎ去ると大和証、日ライフラは今期増益率鈍化へ

7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  第一三共(4568):前営業日比5.1%高の4020円。大和証券は同社独自の抗体薬物複合体(ADC)について保守的だった従来想定をやや見直し、抗凝固剤リクシアナの販売好調を受けて中期業績予想を上方修正。目標株価を3900円から4900円へ引き上げた。投資判断は「買い」継続。

  ヤマハ(7951):5.4%高の5670円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を4400円から6600円に上げた。市場シェアなど個別要因をプラス方向に見直し2019年3月期営業利益予想を550億円から580億円、来期を590億円から640億円に増額した。グローバル楽器業界は下位メーカーの淘汰で競争力のある上位メーカーが利益を出しやすい環境が形成されつつある、同社のトップ企業としての強みがより明確に持続的に利益率が改善すると予想した。

  イビデン(4062):4.4%安の1656円。ゴールドマン・サックス証券では2日午前の決算・中期計画説明会を受け、20年度からの急速な利益改善と22年度目標をまだ織り込める段階にないほか、驚きのある戦略的アクションがなかったなどと分析。将来業績期待値上昇には要時間とし、投資判断の「売り」を継続した。

  IHI(7013):2.2%高の3685円。JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を4300円から5000円に引き上げた。19年3月期の資源の北米案件やJMU(関連会社ジャパンマリンユナイテッド)は悪材料出尽くしとは言えないが、損失額自体は減少すると予想。市場はPW1100G(新型エンジン)の販売増加による短期収益の悪化を懸念するが、航空エンジンは構造成長かつ競争力が高く過小評価などとし、リスクリワードの改善により強気に転換するとした。

  野村ホールディングス(8604):2.2%安の603.4円。大和証券は業績モメンタムの変化を踏まえ、推奨度を引き下げ、投資判断を「買い」から「アウトパフォーム」、目標株価は840円から700円に見直した。18年3月期第4四半期決算では投信募集手数料や販売報酬といったフローの収益は低迷、営業部門の収益水準は5四半期ぶりに1000億円を下回ったと指摘。収益環境の最良期は過ぎ去った、資本政策への期待や株価の割安感は残るが投資妙味は縮小とした。

  日本ライフライン(7575):14%安の2691円。18年3月期営業利益はその前の期に比べて39%増の107億円だった、今期は5%増の112億円と伸び率が鈍化する見込み。野村証券ではペースメーカーの競争環境悪化などから今期の売上高予想を477億円から472億円へと変更、営業利益予想は115億円から107億円へ減額した。19年3月期は忍耐の期との見方を示した。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):2.5%安の1063円。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」へ下げた。短期的には汎用品・標準品のアナログ、MCUで流通在庫に余剰感が生じているとみられるとし、標準品・汎用品のMCUやアナログ半導体での在庫調整の可能性を織り込むと、当面の業績モメンタムは低調となる可能性があると分析。11日予定の第1四半期決算は公表計画比上振れ、第2四半期ガイダンスは利益が対四半期で大幅減を想定した。

  新日鉄住金(5401):2.1%高の2449.5円。野村証券は目標株価を2530円から2670円に上げた。操業面の安定性にまだ不安はあるものの、19年3月期上期の輸出は高採算を確保できるとみるほか、原油価格が回復基調にある中、シームレス鋼管の採算も徐々に改善すると予測。19年3月期の経常利益予想を3100億円から3300億円、来期を3500億円から3700億円に増額した。

  愛眼(9854):17%高の538円。18年3月期の営業利益は2億3900万円(前の期は5100万円の赤字)と従来計画の9400万円から上振れたもようと発表。閉店店舗の増加、低価格帯商品の販売数量減少などで売上高は想定を1.9%下回ったが、不採算店の閉店や広告宣伝費の削減、販売・一般管理費の減少努力が寄与した。期末に1株3円の配当を実施するとも発表。

  アダストリア(2685):10%安の1737円。4月の既存店売上高は前年同月比10.6%減と3月の4.4%増から減少に転じた。中旬から夏物商品に切り替えたが売れ始めの勢いが弱かった。ドイツ証券は、主力ブランド「グローバルワーク」と「ローリーズファーム」の苦戦は、春夏商戦を通して継続する可能性はさらに高まったとの見方を示した。

  JUKI(6440):23%安の1244円。1ー3月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比42%減の12億4200万円だった。縫製機器、産業機器とも伸び売上高は8.2%増えたが、市場攻略や先端開発費用の増加が負担となったほか、縫製機器での生産遅延や高付加価値品の伸び悩み、人民元高・ドル安基調による中国生産会社の売り上げ目減りなども影響した。

  ゲオホールディングス(2681):10%安の1609円。19年3月期営業利益予想は86億円と前期推定値と比べて42%減の見通しと発表。任天堂のゲーム機「スイッチ」などコンシューマー向けゲーム関連が全体を押し上げる状況が続いたが、ゲーム中心に新品の販売が一巡するため減収の見通しと想定した。18年3月期についてはスイッチ向けゲームソフトなどが好調に推移し130億円と計画していた営業利益が148億円になったようだと発表した。

  浅沼組(1852):16%高の457円。ボルタ・グローバルは同社に対し、100億円相当の特別配当あるいは自社株買いの実施に加え、100%の配当性向への方針を19年3月期に形式化するよう求めた。

  東洋インキSCホールディングス(4634):3.8%安の659円。1-3月期営業利益は前年同期比2割減の40億円前後だったようだと3日付の日本経済新聞が報道。国内で出版物の発行が減り、印刷用インキの需要が落ち込んだ。原料価格の上昇も響いたとしている。

  ジンズ(3046):2.5%高の5850円。4月のアイウエアの既存店売上高は前年同月比3.6%増と4カ月連続で前年実績を上回った。1本でメガネにもサングラスにもなる「ジンズ・スイッチ」などが売り上げを伸ばした。

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