Photographer: Ali Mohammadi/Bloomberg

イランは原油の一段高に反対-60~65ドル適正、サウジと対立鮮明

更新日時
  • イランが「合理的」な原油価格を支持するとザンギャネ石油相
  • サウジは1バレル=80ドルに近い原油価格を望んでいると考えられる

核合意からの離脱を検討する米国によって再び制裁対象となる恐れのあるイランが、原油価格の一段の上昇に反対の立場を表明した。石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビア は、原油市場のタイトな状態を維持したい意向を示しており、両国の意見対立が浮き彫りになった。

  イラン石油省のザマニニア次官(通商・外交担当)は6日のテヘランでのインタビューで、原油の「適正な価格」は1バレル=60-65ドルだと発言。ザンギャネ石油相も同日これより先、イランは「合理的」な原油価格を支持しており、一段の相場上昇を主張していないと述べていた。国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を後押しする狙いもあって、サウジは1バレル=80ドルに近い原油価格を望んでいると考えられている。

  米国がイランとの核合意から離脱し、同国に再び制裁を科す可能性に市場が備える中で、4日の北海原油代表油種のブレント先物相場は、1バレル=75ドル近くで取引を終えた。OPECとロシアなど非OPEC主要産油国は、供給過剰解消を目的として協調減産を昨年開始。その結果、過剰在庫がほぼ取り除かれ、原油価格は3年ぶりの高値近辺にあるが、サウジは他のOPEC諸国に減産維持を強く働き掛けている。

  イランのザンギャネ石油相は、原油相場の不安定な動きが続けば、将来の投資や供給の安定にとって波乱要因になると主張。核合意には言及しなかったものの、政治をエネルギー市場に持ち込むことは、生産者と消費者双方に害を与えるとの見解を示し、「原油市場が政治的であってはならないとわれわれは強く信じる。政治的介入は市場の動きと取引のプロセスを阻害することになる」と語った。

  OPECは6月に総会を開く。

原題:Iran Opposes Higher Oil Prices, Signaling Divide With Saudis (1)(抜粋)

(ザンギャネ石油相の発言などを追加して更新します.)
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