5月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上げ幅縮小、リスク選好戻る-雇用統計を消化

  4日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対し上昇。ブルームバーグのドル指数は、4月の米雇用統計発表後に0.4%上昇したが、その後上げ幅を縮小した。ドル指数は週間ベースで1.2%高と今年最大の伸びを記録し、年初来の下げの大半を埋めた。

  ドル指数は米国株などのリスク資産が値上がりする中、上げ幅を縮めた。米金融当局者の発言や資産家ウォーレン・バフェット氏がアップル株追加取得を明らかにしたことを受けて、リスク選好の動きが広がった。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ドルは円に対して0.1%下げ1ドル=109円09銭、対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.1964ドル。

  ユーロは主要通貨の大半に対し下落。対ドルで年初来安値を更新した。

  朝方発表された4月の米非農業部門雇用者数は前月比16万4000人増で、エコノミスト予想中央値の19万3000人増を下回った。平均時給の伸びも市場予想に届かなかった。失業率は3.9%と、2000年12月以来の低水準に達した。

欧州時間の取引

  米雇用統計を待つ展開で、アジア時間に小幅安となっていたドル指数が上昇に転じた。トレーダーによると、この日はアジアでの取引が今週最も低調で、商いが平均水準近くに戻るにつれてドルが持ち直した。
原題:Dollar Bounds Higher Then Stalls as Risk Recovers: Inside G-10(抜粋)
Dollar Reverses Drop After Low-Volume Asia Session; NFP in Focus(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株上昇、失業率低下で-原油70ドルに接近

  4日の米株式相場は上昇。米失業率が18年ぶり低水準となったことが好感された。またドルは上昇し、米国債利回りは前日比ほぼ変わらずの水準となった。市場は米中通商協議の影響も注視している。

  • 米国株は上昇、米失業率の低下に反応
  • 米国債は10年債がほぼ変わらず-利回り2.95%
  • NY原油は続伸、70ドルに接近-イラン制裁再開を見越した買い
  • NY金は続伸、賃金の伸び悩みを材料視

  S&P500種株価指数は上昇したものの、週初からの下げを埋まるまでには至らなかった。この日はテクノロジーや金融を中心に値上がり。個別銘柄ではアップルやバークシャー・ハサウェイの上げが目立った。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%高の2663.42。ダウ工業株30種平均は332.36ドル(1.4%)上昇の24262.51ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時45分現在、10年債利回りが前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇の2.95%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。バレル当たり70ドルに迫った。米国の対イラン制裁再開に備える動きが進んだ。制裁再開となれば、イランからの原油輸出に混乱が生じる可能性がある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は1.29ドル(1.9%)高の1バレル=69.72ドルで終了。終値では2014年11月以来の高値となった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.25ドル上げて74.87ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。雇用統計で賃金と雇用の数字が期待外れとなったことから、米金融当局が漸進的な利上げ軌道を維持するとの観測が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.2%高の1オンス=1314.70ドルで終了した。

  労働省の発表によれば、4月の雇用者数の伸びは市場予想を下回ったが、失業率は2000年以来で初めて3%台に低下した。また賃金の伸びは鈍化し、労働市場になおスラックが存在することが示唆された。
 
  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのグローバル・テクニカル/株式ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は雇用統計について、「非常に堅調な数字だ。賃金の伸びが加速することなく、経済が必要とする雇用の改善全てを示している。賃金の伸び加速は利益率にとってマイナスだ」と指摘。「雇用統計は全てにおいて消費拡大の支援要因になり、経済はインフレが大きな問題にならずに非常に安定したペースで前進を続けるだろう。歴史的に見て、そうした環境は投資にとって極めて好ましいものだ」と続けた。

  市場は米中通商協議にも注目。両国は協議を続けることに合意したものの、重要点での不一致は解消されなかった。
原題:U.S. Stocks Rally After Jobless Rate Sinks to 3.9%: Markets Wrap(抜粋)
Crude Nears $70 With Traders on Edge Ahead of Iran Deal Decision
Gold Futures Advance as Traders Focus on Tepid U.S. Wage Gains

◎欧州債:ドイツ債やイタリア債下落、来週の需給悪化を前に

  4日の欧州債市場では、ドイツ債が下落。来週は需給バランスが悪化する見通しのため、ロンドン時間午後に下げ幅を拡大した。9日の入札を発表したポルトガル、有力政党から反EU発言のあったイタリアもそれぞれ国債が売られた。

  来週は供給総額が140億ユーロを超える一方、大規模な償還はない。ドイツとオランダ、オーストリア、イタリア、ポルトガルがいずれも国債発行を予定。

  ナットウエスト・マーケッツはユーロ圏のインフレ率が低調だったことなどを受け、ドイツ10年債利回りの0.5%割れを目標に短期投資家にロングを推奨。イタリアでは来週、マッタレッラ大統領が政権発足を目指し各党と最後の交渉を行う見込み。
原題:Bunds Slip Ahead of Issuance Pickup; End of Day Curves, Spread(抜粋)

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