イスラエルとイラン、直接戦争のリスク-中東の火薬庫シリア舞台に

  • イスラエル国防相、「イランが設けようとする拠点すべて破壊する」
  • イラン革命防衛隊、イスラエルへ「10万発のミサイル発射の準備」

中東では1980年代以降、クーデターや革命、外部からの侵攻、代理戦争のような紛争はあっても、主要国が直接対決する戦争は起きていない。今ではシリアを舞台にイスラエルとイランが直接対決する戦争のリスクが高まっている。  

  イスラエルのリーバーマン国防相は「イランが設けようとする拠点はことごとく破壊する」とロンドンを本拠とするサウジ系新聞エラフに語り、イランの現体制は「末期的な状況にある」と加えた。一方、イラン革命防衛隊のサラミ副司令官は、イスラエルに向けて「10万発のミサイルを発射する準備が整っている」と述べ、イスラエルの「壊滅と崩壊」を招くことになりかねないとテヘランから警告した。

  危機をさらに深刻にしているのは、火消し役の不在だ。イスラエルは米国の関与があまりにも小さいと批判する。イスラエル議会の外交・国防委員会メンバー、オフェル・シェラック議員は、シリアを「火薬庫」だと表現。米国が同盟国の安全を保障する和解をまとめられない状況では、「わが国の利益を武力で示す以外に可能な手段はない」と述べた。

ゴラン高原のイスラエル軍。

撮影:Sameer Al-Doumy / AFP via Getty Images

原題:Israel and Iran on Path to War as Mideast Tinderbox Awaits Spark(抜粋)

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