Photographer: Thomas Lee/Bloomberg

アップル好決算、iPhone部品供給業者に必ずしもプラスでない

  • アップルの1-3月売上高と利益はアナリスト予想上回る
  • アップルの供給網に加わることの代償は利益率の低下

米アップルの1-3月(第2四半期)の売上高と利益および今後の見通しは、いずれもアナリスト予想を上回った。ただ、これは世界の多数の「iPhone(アイフォーン)」の部品供給業者にとっては必ずしもプラスではない。

  アップルの予想を上回る決算は、ゲームやクラウドストレージなどの売り上げ好調が一因だが、これらはハードウエアのパートナーである台湾積体電路製造(TSMC)や鴻海精密工業には恩恵を与えない。これらの企業の業績とより密接に関連しているのはアイフォーンの販売台数だ。1-3月のアイフォーン販売台数は前年同期比2.9%増にとどまった。

  アイフォーン販売が少しでも鈍化すれば、これらの部品供給業者には大きな打撃となりかねない。それがアップルの供給網に加わることの代償だ。これらの企業は製品サイクルに備え多額の資金を投じて工場を建設するため、たとえ販売が予想を小幅に下回っただけでも利益が打撃を受ける。

  「アイフォーン8」の組み立てを行う台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)は昨年、需要の急増を見越して生産能力を増強したが、需要は予想を下回り、工場の稼働率低下につながった。昨年の営業利益率は1.61%と、2016年の2.8%から低下した。

IDCアジア太平洋のシニア調査マネジャー、キランジート・カウル氏がアップルの業績の部品供給業者への影響についてコメント

(出所:Bloomberg)

  富邦証券のアナリスト、アーサー・リャオ氏は「アップルは平均販売価格の上昇から恩恵を受けている。しかし、部品供給業者の業績にとって重要となる販売台数はわずかに増加しているに過ぎない」と指摘した。

原題:What’s Good for Apple Isn’t Always Good for iPhone Suppliers(抜粋)

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