米TモバイルCEO、トランプ氏との過去の確執よそに買収承認要請へ

  • トランプ氏とレジャーCEOは2015年にツイッターで批判合戦
  • レジャーCEO:スプリント買収計画推進でホワイトハウス訪問へ

2015年にドナルド・トランプ氏は自身が経営するホテルの1つの宿泊客に対し、携帯電話サービスについて痛烈な意見を述べた。

  トランプ氏はTモバイルUSのジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)に向けたツイートで、「Tモバイルのサービスはひどい!顧客のためになぜ改善を行えないのか。私のビルにはいらない」と批判した。

  これに対しレジャー氏もツイッターで応酬し、「私は米国の全ての顧客に対してオープンに奉仕するが、今回の件であなたのホテルを直ちに立ち去ることは当然だ」とコメント。宿泊先を変更したレジャー氏は翌日、「どんな物にも『トランプ』マークがないホテルで目覚めることができて非常にうれしい」とツイートした。

  レジャーCEOはトランプ氏とのこのやり取りを過去の物にし、Tモバイルによる265億ドル(約2兆9100億円)規模のスプリント買収計画の承認をトランプ政権の規制当局者に説得するためワシントンを今週訪問中だ。米携帯電話事業者で3位と4位の両社による統合は反トラスト法(独占禁止法)や通信行政を担当する規制当局者の承認が必要だが、当局者は市場競争の後退を懸念する可能性もある。

  同CEOはCNBCに対し、ワシントン訪問時に「ホワイトハウスに行くつもりだ」と述べており、古傷を癒やす機会になりそうだ。長髪と赤紫色のTシャツをトレードマークとするレジャー氏は、「詳細について聞きたい人全員と話せるよう」ワシントン訪問の一環としてホワイトハウスに立ち寄ると語った。

  ホワイトハウス当局者はトランプ大統領の1日の日程にレジャー氏の名前は掲載されていないと説明。Tモバイルの広報担当タラ・ダロー氏に電話や電子メールで取材を試みたが返答はない。司法省と連邦通信委員会(FCC)はスプリント買収案件についてコメントしていない。

原題:Trump Once Called T-Mobile ‘Terrible’ and Now CEO Comes Calling(抜粋)

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