FOMC声明:インフレ巡る評価、どう表現するかが注目点に

  • 金融当局が重視するPCE価格指数上昇率は3月に2%の目標に到達
  • 2日までの会合、金利据え置きの見通し-市場は6月利上げ織り込む

1、2両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く金融当局は、若干面倒な問題を抱えることになりそうだ。

  金融当局がインフレ指標として重視し、過去6年間にわたりなかなか当局目標の2%に回帰させることができずにいた個人消費支出(PCE)価格指数が3月に2%上昇となったことで、インフレ動向をどのようにFOMC声明で表現すべきか知恵を絞ることになる。

  今週のFOMCでは金利据え置きが見込まれているが、米東部時間2日午後2時(日本時間3日午前3時)に公表する声明で、物価圧力をどう描写するかは今後の米利上げペースを巡る期待形成に影響を及ぼす。

  当局者が声明で物価の上向きと緩やかな経済成長の持続に言及すれば、6月の追加利上げ見通しを強めることになる公算が大きい。投資家は年内にあと2回ないし3回の利上げを予想している。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「当局者がインフレ評価をどう変えようと決めるかが重要だ。当局者は長い間、インフレ率が目標を下回って推移していると指摘してきた」とし、描写には「グレーの色合いがある」と語った。

  米金融当局は3月のFOMCで0.25ポイントの利上げを決める一方、会合後に公表した経済予測では、年内にあと何回利上げするかの見通しが2回と3回でほぼ均等に分かれていた。今回のFOMC後には経済予測の発表はなく、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見も予定されていない。

  3月のPCE価格指数の上昇について、声明の表現が淡々としたものとなるなら、FOMCとして緩やかな利上げのアプローチに自信があり、利上げペースを加速させる緊急性を感じていないことを示唆するものとなりそうだ。同様に、2017年3月以降の全てのFOMC声明に盛り込まれてきたように、インフレ目標は「上下に対称的」との表現が繰り返されれば、金融当局が利上げに辛抱強く臨むとの見方を補強すると考えられる。

  ブルームバーグ・エコノミクスのカール・リカドンナ、ニラージ・シャー両氏は、パウエル議長にとって就任後2回目となる5月のFOMCの声明について、経済状況の評価にわずかな変更が加えられるのにとどまると予想。持続的な2%インフレがようやく達成可能な情勢と見受けられる中で、最近の物価動向に関する評価に最も注目すべきだだろうとコメントした。

  一方、6月利上げの可能性は既に織り込み済みで、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では90%余りの確率とされているため、当局者が声明でさらなる明確化を図る必要はなさそうだとの見方を両氏は示した。

原題:Fed Meeting as Inflation Finally Hits Goal: Decision Day Guide(抜粋)

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