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特異なマーケットは米国株の「バイ・イン・メイ」示唆-JPモルガン

  • 定着したパターン崩れる-市場の「混乱」は米国株にとって吉兆か
  • トレンド追う投資家が最大500億ドル購入も-コラノビッチ氏ら
JPMorgan Chase & Co.
Photographer: Michael Nagle
JPMorgan Chase & Co.
Photographer: Michael Nagle

市場の「混乱」は米国株にとって吉兆かもしれないとJPモルガン・チェースはみている。

  連動して動く債券と株式、ボラティリティーと共に上昇する株価、好調な業績にもかかわらず下落する銘柄、例年なら米国株への資金流入が最も大きい時期に流出する資金など、これまで定着していたパターンは崩れてしまったようだ。これら全てが、「セル・イン・メイ(5月に売れ)」という標準的なアドバイスは「バイ・イン・メイ(5月に買え)」に転換されるべきであることを意味していると、JPモルガン・チェースのマルコ・コラノビッチ、ブラム・カプラン両ストラテジストが1日のリポートで指摘した。

  同ストラテジストらによると、ボラティリティーが今後も抑制され、相場が緩やかに上昇すれば、今年これまでに3000億ドル(約32兆9200億円)相当の株式を売ったシステム運用の投資家が市場に再参入する公算が大きい。両氏は3カ月の価格モメンタムが今月の早い時期にプラス転換する可能性が高く、これがトレンドを追う投資家による最大500億ドルの買いにつながり得るとみている。
           

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  両氏によれば、ボラティリティーに敏感な投資家が週に約100億ドル買い増す可能性がある。決算発表後は企業による自社株買いの増加が見込まれ、ピーク時の資金流入は週間で最大200億ドルまで増える公算だという。

  一方、両ストラテジストはリスク要因としてボラティリティーの上昇や地政学的な緊張あるいは保護主義の高まりなどを挙げ、これらが長期投資家の売りを促し、買い手は様子見を続ける可能性があるとみる。ただ、荒っぽい価格変動や流動性が大きく低下するリスクは後退しており、政治リスクも最悪期は脱したとの認識だ。
        
JPモルガンのコラノビッチ氏、低流動性を警告-強気の姿勢は維持

  「『誰も株式を買わない』と顧客からよく聞く」とリポートに記した両氏は、「それは正しくない」と述べた。

原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Unusual Market Could Mean ‘Buy in May’(抜粋)

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