Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

Tモバイル新規加入者数が急増-スプリントとの合併目指す中で弾み

  • 業界で最も成長著しいTモバイルの勢いが増している
  • 反トラスト当局の合併審査が影を落とす可能性高い
Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

米携帯電話事業者TモバイルUSの1-3月(第1四半期)の新規加入者数は予想を上回る伸びを示した。同業のスプリントとの合併を目指す同社にとって追い風となりそうだ。

  1日の発表資料によると、加入者の純増数は100万人と、前年同期の91万4000人から増加。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の82万人も上回った。Tモバイルは4月29日、スプリントとの合併合意を発表した。

  同社はネットフリックスの動画ストリーミングサービスを無料で提供するなどの特典で顧客を呼び込んでいる。スマートウオッチも新規契約の急増をもたらした。「アップルウオッチ・シリーズ3」といった最新機器には独自のネットワーク接続があるため、別個の無線通信加入が必要だ。

  今回の加入者数の伸びは、業界で最も成長著しいTモバイルが勢いを増していることを示す。ただ、スプリントとの合併が競争を阻害するかどうか判断する米当局の審査がこうした数字に影を落とす可能性が高い。アナリストの間では、反トラスト当局の過去の判断事例を踏まえ合併承認の可能性は五分五分との見方もある。

  1-3月期の売上高は105億ドル(約1兆1530億円)に増加し、アナリスト予想の103億ドルを上回った。1株利益は78セントと、アナリスト予想の約71セントを超えた。

  Tモバイルはまた、通期の加入者純増数の見通しを260万-330万人と、これまでのレンジ(200万-300万人)から引き上げた。

  決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時2%高の60.63ドルを付けた。スプリントとの合併を巡る懸念もあり、1日終値時点で年初来騰落率はマイナス6.4%となっている。

  ソフトバンクグループ傘下のスプリントとドイツテレコム傘下のTモバイルによる合併が実現した場合、ドイツテレコムが新会社の最大株主となる。

原題:T-Mobile’s Subscriber Rolls Jump as It Pursues Sprint Clearance(抜粋)

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