欧州に投資機会広がる、中国は貿易摩擦を懸念-PIMCOローマン氏

  • 欧州の銀行のバランスシートがきれいになった
  • 米国と貿易摩擦問題を抱える中国は不透明感に覆われている

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のエマニュエル・ローマン最高経営責任者(CEO)は、銀行のバランスシートがきれいになった欧州で投資機会が広がりつつある一方、貿易摩擦問題を抱える中国は不透明感に覆われているとの認識を示した。

  ローマン氏は米カリフォルニア州ビバリーヒルズで開催されたミルケン研究所世界会議で、「欧州には投資機会がある」と述べた上で、「資本事由から保有する必要がない、あるいはこれ以上保有できなかった資産を売却するなど、銀行は基本的に極めて適切な方法でバランスシートをきれいにした。これが不動産や不良債権、時に消費者信用への機会をもたらしている」と語った。PIMCOの3月31日現在の運用資産は1兆7700億ドル(約194兆円)。
           
  今年上半期にインフレが高進する可能性はあるが、金利が急上昇する可能性は小さいとローマン氏は指摘。「向こう数年間債券市場が実質的に弱気相場となることはないだろう」との見通しを示した。

PIMCOのローマンCEO

(出所:Bloomberg)

  一方、中国、カナダ、メキシコとの米国の貿易摩擦が経済に影を落としているとローマン氏は指摘。20年余りの歴史がある北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉は、トランプ米大統領の特異な交渉スタイルへの対応に苦慮する中国との対立と比べると、それほど難しい問題でないことが明らかになるとみている。

  ローマン氏は 「ムニューシン米財務長官の今週の訪中を受け、米中間の貿易問題が正しい方向に向かうことを期待する」と語った。
  
米財務長官の訪中控えて米投資家は「静観」-貿易交渉は予断許さず

原題:Pimco CEO Roman Says Europe an Opportunity, China Trade a Worry(抜粋)

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